2018年03月28日　 福祉保健局

食中毒の発生について
^{世田谷区内の私立保育園が調理し提供した給食で発生した食中毒}

探知

3月21日（水曜日）午前11時40分頃、世田谷区内の私立保育園から東京都保健医療情報センターに、「3月20日（火曜日）から、5歳児3名、4歳児2名がおう吐、下痢、発熱等を呈しており、現在までに職員8名、園児18名が発症している。」旨、連絡があり、東京都保健医療情報センターを通じ、世田谷区世田谷保健所に連絡があった。

調査結果

世田谷区世田谷保健所は、感染症と食中毒の両面から調査を実施した。

• 患者は、同園の園児25名、保育士10名、看護師1名及び調理従事者3名の計39名で、3月20日（火曜日）午後0時30分から同月22日（木曜日）午前7時50分にかけて、おう吐、腹痛及び発熱等の症状を呈していた。
• 患者は、全員、3月19日（月曜日）の昼食及びおやつとして同園が調理し提供した給食を喫食していた。
• 調理従事者を含む患者34名のふん便からノロウイルスを検出した。

決定

世田谷区世田谷保健所は、本日、以下の理由により、本件を3月19日（月曜日）の昼食及びおやつとして同園が調理し提供した給食を原因とする食中毒と断定した。

• 患者の共通食は、同園の調理室で調理し提供した給食の他にはない。
• 複数の患者のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状及び潜伏期間が同ウイルスによるものと一致していた。
• 調理従事者3名のふん便から、ノロウイルスを検出した。
• 当該施設において、おう吐があった等の感染症を疑う情報がない。
• 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該保育園は3月27日（火曜日）から調理室の使用を自粛しており、世田谷区は、本日から6日間の給食の供給停止の処分を行った。

発症関係	発症日時	3月20日（火曜日）午後0時30分から同月22日（木曜日）午前7時50分まで
	症状	おう吐、腹痛及び発熱等
	発症場所	自宅、保育園
	患者数	患者総数　39名 男：13名（2～31歳）、女：26名（2～66歳） （内訳） 5歳児クラスの園児9名 男：6名（5～6歳）、女：3名（6歳） 4歳児クラスの園児7名 男：2名（5歳）、女：5名（5歳） 3歳児クラスの園児6名 男：2名（4歳）、女：4名（4歳） 2歳児クラスの園児1名 男：0名、女：1名（3歳） 1歳児クラスの園児2名 男：0名、女：2名（2歳） 保育士　10名 男：2名（24～31歳）、女：8名（23～66歳） 調理従事者（栄養士含む）3名 女：3名（25～45歳） 看護師　1名 男：1名（25歳）
	入院患者数	0名
	診療医療機関数・受診者数	19か所26名（男7名、女19名）
原因食品	当該施設で3月19日に提供された給食（昼食及びおやつ）
病因物質	ノロウイルス
原因施設	施設名　●●●● 業種　集団給食（届出） 給食供給者　●●●● 施設所在地　東京都世田谷区●●●● 法人番号　●●●● 連絡先電話番号　●●●●

備考

主なメニュー	【3月19日の昼食】焼き肉丼、春雨の中華サラダ、たまごスープ 【3月19日のおやつ】きなこ揚げパン、牛乳
検査関係 3月28日 午前11時00分現在	[検査実施機関：東京都健康安全研究センター] 患者ふん便（調理従事者除く）：36検体（31検体からノロウイルス検出、4検体陰性、1検体検査中） 調理従事者ふん便（うち3検体は患者）：4検体（3検体からノロウイルス検出、1検体陰性）　　　　　 拭き取り検体：7検体　ノロウイルス陰性 食品(検食)：8検体　ノロウイルス陰性

（参考）東京都における食中毒発生状況（ただし本事件は含まない）

	発生件数	患者数	死亡者数
本年1月1日～3月27日まで	25件	449名	0名
（昨年同期）	(30件)	(1,538名)	（1名）
本年3月中（27日まで）	5件	13名	0名
（昨年同期）	(9件)	(140名)	（0名）

※別添ノロウイルスについて（PDF：123KB）

問い合わせ先 福祉保健局健康安全部食品監視課 電話　03-5320-4405