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2018年04月10日 建設局
建設局では平成16年度から浜離宮恩賜庭園(特別名勝・特別史跡)の復元整備事業に取り組んでおり、この一環として、江戸時代に創建され、戦災で焼失した御茶屋の復元工事を進めています。
このたび、平成22年の「松の御茶屋」、平成27年の「燕の御茶屋」に続き、3棟目となる「鷹の御茶屋」の復元工事が完了し、4月20日(金曜日)より、内部を公開いたしますので、お知らせいたします。
「鷹の御茶屋」外観 | 「鷹の御茶屋」室内 |
浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に造られた代表的な大名庭園で、回遊式庭園と呼ばれる庭園様式です。回遊式庭園とは、池の周りに樹木や築山のほか様々な建物が配置され、庭を巡りながら、それらが織りなす景色を楽しむ庭園です。
浜離宮恩賜庭園の「御茶屋」は、庭園の景色を構成するだけでなく、園遊の際の食事や休憩、賓客をもてなす場として建てられた建物であり、歴代の将軍たちは「御茶屋」で賓客とともに景色を楽しみながら食事をしたり詩歌を詠んだり、調度品を鑑賞するなどして過ごしたほか、鷹狩りの際のお休み場所としても利用していました。
「鷹の御茶屋」は、寛政7年(1795年)頃に建設され、将軍が鷹狩りを行う際の、待合いや休憩所として利用されていたと考えられています。他の御茶屋とは異なり、茅葺(かやぶき)屋根や、内部の土間叩きが特徴の、農家風の佇まいの建物です。また、建物には、鷹狩りの際に鷹を飼育するための鷹部屋も付属しています。
国指定特別名勝・特別史跡。承応3年(1654年)に甲府宰相・松平綱重によって甲府浜屋敷としてつくられ、綱重の子・綱豊が6代将軍・徳川家宣になったのを機に、浜御殿と呼ばれる将軍家別邸となった。以来、歴代将軍によって改修が行われ、11代将軍・家斉の時にほぼ現在の姿の庭園が完成。明治維新後は宮内庁所管の浜離宮となった。
昭和20年に東京都に下賜され、翌年浜離宮恩賜庭園の名称で開園し、昭和27年に国の特別名勝及び特別史跡に指定され現在に至る。
「2020年に向けた実行プラン」対象事業
本件は「2020年に向けた実行プラン」に係る事業です。
「スマート シティ 政策の柱6 多様な機能を集積したまちづくり」
政策展開4 首都にふさわしい都市景観の形成
問い合わせ先 (工事について) 建設局東部公園緑地事務所工事課 電話 03-3821-7238 (公開について) 建設局東部公園緑地事務所管理課 電話 03-3821-6145 |
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