2018年04月20日　 産業労働局

東京都中小企業の景況
_{平成30年4月調査}

都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

3月の景況

業況：再び後退
見通し：2か月連続でわずかに改善

• 3月の都内中小企業の業況DI（業況が「良い」とした企業割合－「悪い」とした企業割合）は、当月-29（前月-26）と3ポイント減少、再び後退した。今後3か月間（4～6月）の業況見通しDI（当月（3月）に比べて「良い」とした企業割合－「悪い」とした企業割合）は、当月-11（前月-13）と2ポイント増加、2か月連続でわずかに改善した。
• 業種別の業況DIをみると、サービス業（-16→-16）は横ばい、小売業（-47→-48）もほぼ横ばいであったが、卸売業（-23→-31）は8ポイント減少、製造業（-22→-27）は5ポイント減少となり4か月連続で悪化した。
• 前年同月比売上高DI（-27→-22）は、5ポイントとやや増加、2か月連続で改善し、昨年12月の水準となった。業種別にみると、卸売業（-20→-22）は2ポイントとわずかに減少した一方、製造業（-22→-19）は3ポイントわずかに増加、小売業（-45→-37）は8ポイント増加、サービス業（-26→-16）は10ポイントと大幅に増加した。
• 業種別の業況見通しDIをみると、サービス業（-10→-10）は前月の改善から横ばいとなった。製造業（-14→-11）、卸売業（-10→-7）はともに3ポイントとわずかに増加、小売業（-23→-18）は5ポイントのやや増加となり、製造業と小売業はそれぞれ2か月連続で改善した。

業況DI・業況見通しDI（全体）

（季節調整済DI）

付帯調査　都内中小企業の設備投資、資金繰り等の状況

四半期調査：平成30年第1四半期（1～3月）
※「第1」の数字の正しい表記はローマ数字です。

• 設備投資:前期からやや増加
• 採算状況:やや後退する動き
• 資金繰り:4期ぶりに悪化
• 雇用人員:全業種・全規模で「不足」が「過剰」を上回る

概要

• 設備投資
  設備投資の動向を後方4四半期移動平均でみると、当期（平成30年1～3月）に設備投資を「実施した」割合は20.5％となった。前期の19.9％から0.6ポイントとやや増加した。
  来期の設備投資の「実施予定」割合（後方4四半期移動平均）は20.6％とほぼ横ばいの見通しになっている。
• 採算状況
  当期の採算状況を採算DI（「黒字」－「赤字」）でみると、1.2（前期4.2）と3.0ポイント悪化し、前期の改善からやや後退する動きとなった。
• 資金繰り
  当期の資金繰り状況を資金繰りDI（「楽」－「苦しい」）でみると、-14.6（前期-12.9）と1.7ポイント低下し、4期ぶりに悪化した。
• 雇用人員
  当期の雇用状況を雇用人員DI（「不足」－「過剰」）でみると、22.2（前期22.5）とほぼ横ばいで推移した。全業種・全規模で「不足」が「過剰」を上回る状況が続いている。

調査の概要

1　調査目的

毎月の景気動向（業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測）の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。

2　調査方法

郵送による配布、郵送による回収（毎月）

3　調査機関

産業労働局　商工部　調整課

4　回収期間

平成30年4月1日～平成30年4月9日

5　調査規模

対象企業　3,875企業

（内訳）
製造業　1,125企業
卸売業　875企業
小売業　875企業
サービス業　1,000企業

6　回答状況

回答企業数（回答率）　1,366企業（35.3％）

（業種別）
製造業　377企業（33.5％）
卸売業　368企業（42.1％）
小売業　267企業（30.5％）
サービス業　354企業（35.4％）

（規模別）
小規模　562企業（35.1％）
中小規模　283企業（38.3％）
中規模　319企業（40.2％）
大規模　195企業（37.9％）
規模不明　7企業（3.1％）

全文掲載ホームページ

問い合わせ先 産業労働局商工部調整課 電話　03-5320-4639