2018年05月23日
産業労働局
東京都中小企業の景況
平成30年5月調査
都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。
4月の景況
業況:一進一退の局面続く
見通し:わずかに後退
- 4月の都内中小企業の業況DI(業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-23(前月-29)と6ポイント増加、一進一退の局面が続いている。今後3か月間(5~7月)の業況見通しDI(当月(4月)に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-14(前月-11)と3ポイント減少し、前月に比べわずかに後退した。
- 業種別の業況DIをみると、製造業(-27→-18)は9ポイント増加、小売業(-48→-41)は7ポイント増加、卸売業(-31→-25)は6ポイント増加、サービス業(-16→-12)も4ポイントのやや増加と全業種で業況DIが改善した。
- 前年同月比売上高DI(-22→-24)は2ポイントとわずかに減少、2か月連続の改善から悪化に転じた。業種別にみると、サービス業(-16→-16)は横ばい、卸売業(-22→-23)および小売業(-37→-38)は、ほぼ横ばいで推移した。一方、製造業(-19→-22)は3ポイントとわずかに減少、2月水準まで戻した。
- 業種別の業況見通しDIをみると、サービス業(-10→-9)で1ポイント増加したものの、製造業(-11→-12)で1ポイント減少、小売業(-18→-27)は9ポイント減少、卸売業(-7→-9)で2ポイントとわずかに減少、サービス業以外の3業種で悪化した。
業況DI・業況見通しDI(全体)
(季節調整済DI) |
|
付帯調査 都内中小企業の事業資金に関する調査(平成30年5月調査)
概要
- 主な取引金融機関は、「都市銀行」が56.3%で最も高く、次いで「信用金庫」が31.8%となっており、この2つで9割程度を占める。
- 主な取引金融機関の借入や返済に対する姿勢をDI値(「緩やか」-「厳しい」)でみると39.1となった。「緩やか」が「厳しい」を上回る状況が続いているが、前回と比べてDI値は1.5ポイント低下した。
- 主な取引金融機関からの借入金利の傾向は、「変化なし」が72.6%と7割以上を占めて最も高い。
- 最近の借入金利は、「1%台」が39.6%と最も高く、次いで「2%台」が26.6%、「1%未満」が24.9%となった。「1%未満」、「1%台」、「2%台」をあわせると引き続き9割を超え、金利水準は低めに推移している。
- 今後3か月間の資金需要をDI値(「増加する」-「減少する」)でみると、17.3と前回と比べてほぼ横ばいとなった。
- 金融機関からの借入金総額の状況は、前年同時期と比べて「減少した」が43.9%と最も高く、次いで「変化なし」が39.0%となった。今後1年内に現在額を上回ることがあるかについては、「ない」が54.1%で過半数を占めた。
調査の概要
1 調査目的
毎月の景気動向(業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測)の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。
2 調査方法
郵送による配布、郵送による回収(毎月)
3 調査機関
産業労働局 商工部 調整課
4 回収期間
平成30年5月1日~平成30年5月10日
5 調査規模
対象企業 3,875企業
(内訳)
製造業 1,125企業
卸売業 875企業
小売業 875企業
サービス業 1,000企業
6 回答状況
回答企業数(回答率) 1,415企業(36.5%)
(業種別)
製造業 400企業(35.6%)
卸売業 369企業(42.2%)
小売業 297企業(33.9%)
サービス業 349企業(34.9%)
(規模別)
小規模 597企業(37.4%)
中小規模 273企業(37.1%)
中規模 335企業(42.3%)
大規模 200企業(38.9%)
規模不明 10企業(4.2%)
※全文掲載ホームページ
問い合わせ先
産業労働局商工部調整課
電話 03-5320-4639 |