2018年06月28日
教育庁
平成30年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について
東京都教育委員会は、平成30年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査(平成30年2月23日実施)を受検した者を対象として調査を実施しました。
この度、この結果がまとまりましたので、お知らせします。
1 目的
- 平成30年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針に基づき東京都教育委員会が作成した学力検査問題(以下「共通問題」という。)を受検した者について、その学力の実態を把握する。
- 各教科・各問の正答及び誤答を分析し、その結果を中学校、義務教育学校及び高等学校に提供することで、各学校における教科指導の改善に資する。
2 内容
第一次募集・分割前期募集(平成30年2月23日実施)において、全日制高等学校を志願し、共通問題により学力検査を受検した者について、次の調査を実施した。
- 全数調査による教科別の平均点及び得点分布
- 抽出調査による各教科の小問・大問正答率
3 結果(概要)
項目
教科
|
教科別受検者数 |
教科別実施校数 |
教科別平均点 |
国語 |
37,233人 |
151校 |
65.9点
(69.5点) |
数学 |
37,235人 |
151校 |
66.5点
(56.3点) |
英語 |
36,980人 |
150校 |
68.0点
(57.8点) |
社会 |
41,639人 |
165校 |
61.5点
(58.6点) |
理科 |
41,639人 |
165校 |
61.5点
(55.9点) |
(注)教科別平均点欄の括弧内は、平成29年度入学者選抜学力検査における各教科の平均点である。
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各教科の平均点グラフ |
4 指導の改善の視点(概要)
- 国語
漢字や語句の学習において、文章や話の中で漢字や語句を正しく使うことを通し、使い方に慣れさせ、語彙を豊かにするための指導を行うこと。また、複数の資料を関連付けて整理し、内容を理解する力を育むために、目的に応じて必要な箇所を読み、文章の中で必要だと思う箇所に印を付けたり、書き抜いたりしながら本を読む活動を充実させること。
- 数学
基礎的・基本的な事項を組み合わせて考察する力を育むために、言葉や数、式などを用いて表現し、数学的に処理して問題を解決する指導を充実させること。また、立体の中にできる平面等を捉える力を育むために、空間における線分と面の位置関係を捉えて立体を考えたり、空間図形を平面図形に帰着させて考えたりする指導を充実させること。
- 英語
それぞれの技能を統合した学習活動をより多く取り入れ、学習した表現方法の定着を図るための指導を行うこと。また、まとまった量の文章を用いて時系列を整理し、登場人物の発言や行動などに注意して読むことや、元の文章とは別の表現方法を用いて表現することなど、幅広い表現方法の定着を図るための指導を行うこと。
- 社会
地理的分野において、地理的技能の習得を図るため、授業の様々な場面において、地球儀や地図帳を活用した学習活動を充実させること。また、歴史的分野においては、世界の歴史を背景にした我が国の歴史について理解させるための指導を継続すること。
- 理科
基礎的・基本的事項を活用して科学的に思考する力を育むため、観察・実験の結果を分析して解釈することに加え、習得した知識に基づき仮説を設定し、観察・実験によって検証することなどの科学的に探究する学習活動を充実させること。また、観察・実験の結果から多角的、統合的に考察したことを表現する力を育むために、観察・実験の結果や複数の事物・現象等を関連付けて考察し、表現する学習活動を充実させること。
問い合わせ先
教育庁都立学校教育部高等学校教育課
電話 03-5320-6745
ファクス 03-5388-1727
Eメール S9000011(at)section.metro.tokyo.jp
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