2018年07月24日
青少年・治安対策本部
[別紙]
東京都青少年問題協議会の意見具申案について
1 第31期東京都青少年問題協議会若者支援部会での審議状況
付託事項
ひきこもり、ニート、非行等の社会的自立に困難を有する若者に対する相談支援における課題と対応について
- 昨年5月以降、8回にわたり、専門部会(若者支援部会)において審議
- 7月10日(火曜日)拡大若者支援部会…意見具申案審議
- 7月31日(火曜日)青少年問題協議会第3回総会…意見具申決定・受領
2 意見具申案「生きづらさを抱える若者の社会的自立に向けた支援について」(概要)
ポイント
- 必要とされる支援や環境の整備について、若者や家族に寄り添う視点から議論
- 若者や家族の状況に応じて、3つの段階に分類し、課題を整理
「支援の必要性を認識していない段階」
「相談先を見つけることができない段階」
「適切な支援につながらない段階」
- 3つの段階での阻害要因を解消し、適切な支援につなげるための方策について、「情報発信の充実」、「支援環境の整備」、「支援体制の充実」の視点で提言
- 青少年期から自己有用感を感じることができる環境づくりの重要性にも言及
(1)若者やその家族を取り巻く現状
- 生活環境
- 地域や家族の支えの脆弱化
- 急速なスマートフォンの普及と若者の生活圏の「内閉化」
- 「自己肯定感」を有する若者は5割弱(諸外国に比べ低率)
→生きづらさを抱えている若者の相談支援が必要
- 支援を受けられない要因
- 悩みを抱える若者やその家族に向けられる社会全体の他人事の意識
- 若者や家族自身の自力で解決しなければとの思い込み
- 支援を受けるために必要な情報が届いていない
- 抱えている課題が多岐に渡っており、多数ある支援機関からの選択が困難
- 悩みを自分の言葉で伝えることが苦手
- 各支援や相談の窓口が分野ごとの支援に留まり、支援の切れ目が発生
(2)若者が社会的に自立し活躍できる社会の実現に向けた仕組みづくり(主な事項)
- 未来のために都民の全てが若者をサポート
若者支援を身近に感じられる情報発信
- 社会全体で若者の生きづらさに寄り添う「サポーター意識」の浸透
- 若者や家族の心に響くSNS等を活用した情報発信
- 支援のハブ・ステーション「若ナビα」
若者や家族が相談しやすい環境の整備
- 誰でも、どんなときも、どんな悩みでもまずは頼れる支援の入口「若ナビα」
- 誰でもどこでも悩みの相談先をネットで探せる「ポータルサイト」の構築
- 身近な地域で支援を受けられる環境づくり
- 支援力を高める能力開発・研修
- どんな悩みも取りこぼさない「スクラム連携」
若者や家族に寄り添った重層的な支援
- 若者や家族の悩みや思いを橋渡しする「代弁者」機能
- スクラム連携の調整役「コーディネート」機能
- 若者や家族の多様な悩みを多様な支援機関が、得意分野を生かしてスクラム連携
- 若者がいきいきと輝ける社会へ
自分らしい生き方を実現できる環境づくり
- 自らが社会の構成員として重要であるという「自己有用感」を感じることが重要
- 様々なボランティア活動に日常的に関わる機会作りが重要
- 少年非行をより一層効果的に防止するための施策のあり方の検討が必要