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2018年08月31日 生活文化局
昭和12年1月16日生(81歳 北区在住)
金工鍛金家
※年齢は平成30年10月1日現在
※「藏」の正しい表記は別添(PDF:40KB)のとおり
昭和12年 | 山形県生まれ |
昭和27年 | 笠原宗峰氏に鍛金弟子入り |
昭和52年 | 田中光輝氏に鍛金師事 |
昭和59年 | 伝統工芸日本金工展文化庁長官賞 |
同年 | 日本工芸会正会員認定 |
平成元年 | 日本伝統工芸展高松宮記念賞 |
平成2年 | 東京都伝統工芸士認定 |
平成4年 | 東京都優秀技能者知事賞 |
平成7年 | 重要無形文化財保持者各個認定(人間国宝) |
平成9年 | 紫綬(じゅ)褒章 |
平成19年 | 旭日小綬(じゅ)章 |
平成29年 | 奥山峰石傘寿記念展開催 |
氏は、職人として厳しい修行に励みながら、高度な鍛金技法を習得し、氏の代表的な技法である切嵌象嵌(きりばめぞうがん)や打込象嵌(うちこみぞうがん)などを用い、自然の情景描写に果敢に挑戦している。「一代一職」を座右の銘とし、与えられた仕事が続けるべき仕事という信念のもと、鍛金による加飾の技を磨き、江戸時代以来の伝統技術の継承、振興及び発展に尽力し続ける姿は、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
【鍛金とは】金属の属性を生かし、叩いたり曲げたり伸ばしたりしながら整形する技法
【切嵌象嵌とは】器物の文様部分を切抜き、別の金属を嵌め込む技法で椿や牡丹など、大きな文様に向いている。
【打込象嵌とは】別の金属を切り抜いて文様を作り、それを叩いて器物に埋め込む技法で、桜や藤、樹木など、細かい文様に向いている。
この度は、東京都名誉都民に御推挙いただきまして、心より感謝申し上げます。
私は中学卒業後、山形から東京に出てまいりまして、右も左も分からないまま、生きていくためだけに金工の職に就くことになりました。ただただ必死に仕事に向き合い、気が付けば金工の世界で66年、多くの方々に支えられながら続けてくることができました。今はこのような栄誉をいただきましたこと、支えていただいた方々への感謝の気持ちしかございません。
これからも生きている限り作品を見てくださる方々に感動を与えられるように精進してまいります。
大正3年9月1日生(104歳 神奈川県鎌倉市在住)
写真家
※年齢は平成30年10月1日現在
大正3年 | 東京府(現東京都)生まれ |
昭和15年 | 財団法人写真協会に入職 |
昭和21年 | 婦人民主新聞の嘱託となる |
昭和22年 | フリーの報道写真家となる |
昭和25年 | 初個展「生きたニュールック写真展」開催 |
同年 | 日本写真家協会の創立会員となる |
昭和60年 | 写真展「昭和史を彩った人たち」開催 |
平成9年 | 東京女性財団賞 |
平成23年 | 吉川英治文化賞 |
同年 | 日本写真協会賞功労賞 |
平成26年 | 写真展「100人の女性たち」開催 |
平成28年 | ルーシー賞(ライフタイム・アチーブメント部門賞) |
氏は、日本初の女性報道写真家として内外の要人を撮影するなど活躍した。一時期写真の世界から遠ざかるも71歳にして活動を再開した後は、厳しい時代に自立心を持って生き抜いた女性を中心に写真に収め続けている。
女性の社会進出の先駆者として、100歳を超えた現在も活動を続けるその姿は、人々に希望や活力を与え、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
この度は、名誉都民に御推薦下さったことに対し、心より感謝申し上げます。
東京をはじめ、全国の皆様の支えによって、日本の女性フォトジャーナリストの草分けの一人として、103歳の今日まで仕事をしてこられたこと、嬉しく思っております。
まだまだ気分は若いので、もう一息頑張って、より良い仕事を残していきたいと思います。
昭和10年5月15日生(83歳 世田谷区在住)
歌手、俳優、演出家
※年齢は平成30年10月1日現在
昭和10年 | 長崎県生まれ |
昭和26年 | 国立音楽高等学校(現国立音楽大学附属高等学校)入学 |
昭和32年 | 「メケ・メケ」でレコードデビュー |
昭和40年 | 「ヨイトマケの唄」レコード発売 |
昭和42年 | 舞台「青森県のせむし男」に出演 |
昭和43年 | 舞台「黒蜥蜴(くろとかげ)」で主演 |
平成5年 | 舞台「黒蜥蜴(くろとかげ)」で演出・主演 |
平成8年 | 舞台「近代能楽集より 葵上(あおいのうえ)・卒塔婆小町(そとばこまち)」で演出・主演 |
平成9年 | アニメーション映画「もののけ姫」で声優を務める |
平成10年 | 舞台「双頭の鷲(わし)」で読売演劇大賞優秀賞 |
平成24年 | NHK紅白歌合戦に初出場 |
平成26年 | NHK連続テレビ小説「花子とアン」で語りを務める |
氏は、戦後の日本に「ジェンダー」を超えた生き方を示すとともに、長きにわたり舞台・映画・テレビ・講演・著作と多方面で活躍してきた。
趣向を凝らした舞台や、示唆に富むウィットにあふれた巧みな話術で、夢と感動を与える姿は、幅広い世代の人々を魅了し続け、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
昭和26年、故郷長崎を出て上京、国立音楽大学附属高等学校に入学、渋谷区東北沢の下宿を皮切りに都内各所を点々と転居し、現在の世田谷区に定住いたしましたのが、約40年ほど前でございます。
私の作詞・曲、歌の作品にもございますように「東京」は私がこよなく愛する都であります。その愛おしい「東京」からの素晴らしい章をいただいて、無上の歓びでございます。真にありがとう存じます。
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