ここから本文です。
2018年09月03日 下水道局
このたび、平成30年度(第11回)国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)において、下水道局における電力使用抑制の取組である【下水道事業におけるデマンドレスポンスの取組】が、レジリエント部門の優秀賞を受賞することとなりましたのでお知らせします。
デマンドレスポンス(DR)とは、電力ひっ迫時において需要家が電気使用を抑制することで電力需給を安定させる仕組みであり、東日本大震災時の電力不足をきっかけに技術実証などが本格的に進められてきました。
汚水の処理には大量の電力が必要で、下水道局は都内の電気使用量の1%強に当たる電気を使用している大規模事業者です。そのため、これまでも水再生センターなどにおいて省エネを推進し電力使用を常に抑制してきました。
下水道局では、更なる電気需給への社会的貢献を目指し、平成26年度からDR実証事業に参加して電力抑制方法などを検証し準備を進めてきました。この度、電力ひっ迫時において流入する汚水を下水道管内に貯留し揚水ポンプを一時的に停止するなどの工夫をして、電力使用を一時的に抑制(ピークシフト)する運転をDRの取組として初めて実施したことにより、レジリエント部門の優秀賞を受賞することとなりました。
東京都下水道局のデマンドレスポンスのイメージ |
平成30年1月から2月にかけ、大雪と寒波による影響や発電所のトラブルにより、東京電力管内の電力ひっ迫により、11回ものDR発動がありました。要請を受けた8か所の水再生センターでは、電気使用を抑制(1万キロワット強 家庭3,500軒分)し、首都圏の電力安定供給、大規模停電の未然防止に貢献しました。また、電気料金の割引も受けることができました。
平成30年9月10日(月曜日) 13時15分~14時55分(予定)
国土交通省(合同庁舎3号館)10階共用大会議室
表彰式に引き続き、受賞団体によるプレゼンテーションが行われます。
詳細につきましては、別添資料(国土交通省の報道発表)(PDF:53KB)または国土交通省ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
健全な水環境、資源、エネルギー循環を生み出す21世紀の下水道のコンセプト「循環のみち下水道」に基づく優れた取組に対し、平成20年度に創設された国土交通大臣表彰です。
下水道の使命を果たし、社会に貢献した好事例を表彰し広く発信することで受賞者の功績を称えるとともに、他の多くの団体等でも同様の取組が行われ、全国的に「循環のみち下水道」の実現が図られることを目的としています。
問い合わせ先 (表彰式など賞全般について) 下水道局総務部広報サービス課 電話 03-5320-6515 (デマンドレスポンスの取組について) |
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.