2018年09月06日
総務局
平成29年度 東京都市町村普通会計決算の概要
1 総括
- 平成29年度の東京都市町村(26市5町8村)の決算規模は、前年度に比べて歳入は1.4%の増、歳出は1.0%の増となり(表1)、歳入、歳出ともに5年連続で増加となった。
- 決算収支では、実質収支が16.2%の増の494億46百万円となり(表1)、昭和53年度以降40年連続して全団体黒字となった。
- 財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、0.3ポイント減の90.8%となった(表2)。
- 将来にわたる財政負担は、地方債現在高、債務負担行為翌年度以降支出予定額が減少し、積立金現在高が増加したことにより、前年度に比べ4.8%減少し、9,039億88百万円となった(表3)。
- 平成29年度は、地方税や地方交付税などの一般財源が前年度に比べ増加したものの、経常収支比率は依然として高い水準にあり、市町村の財政構造は硬直化した状況が続いている。
- このような状況の中、歳入面では、地方消費税の清算基準の見直しによる影響や、今後、消費税率引き上げ時の法人住民税法人税割の税率改正による影響が懸念される。一方で、歳出面では、扶助費の増加や老朽化した公共施設等の更新整備などに伴う負担増が見込まれる。
このため、引き続き、財政基盤の強化や行財政改革に取り組むとともに、計画的で、一層効率的な財政運営を行うことが求められている。
(表1)決算規模及び収支
(単位:百万円、%)
区分 |
平成29年度 |
平成28年度 |
増(-)減額 |
増(-)減率 |
歳入総額 |
1,654,627 |
1,632,104 |
22,523 |
1.4 |
歳出総額 |
1,600,532 |
1,584,527 |
16,005 |
1.0 |
実質収支 |
49,446 |
42,538 |
6,908 |
16.2 |
|
(表2)財政指標の状況
(単位:%)
区分 |
平成29年度 |
平成28年度 |
対前年度比較 |
実質収支比率 |
5.8 |
5.0 |
0.8 |
経常収支比率 |
90.8 |
91.1 |
-0.3 |
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(注)各比率は、全市町村の加重平均である。
(表3)将来にわたる財政負担の状況
(単位:百万円、%)
区分 |
平成29年度 |
平成28年度 |
増(-)減額 |
増(-)減率 |
地方債現在高 A |
858,369 |
871,313 |
-12,944 |
-1.5 |
債務負担行為翌年度
以降支出予定額 B |
405,280 |
409,156 |
-3,876 |
-0.9 |
積立金現在高 C |
359,661 |
331,159 |
28,503 |
8.6 |
将来にわたる財政負担
A+B-C |
903,988 |
949,310 |
-45,322 |
-4.8 |
対標準財政規模比 |
105.5 |
110.5 |
- |
- |
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※本内容は、総務省の「地方財政状況調査」による調査結果を基に都が作成したものである。
※各表の計数は、原則として表示単位未満を四捨五入し、端数整理をしていないため、合計額等と一致しない場合がある。
※各表の「増(-)減額」「増(-)減率」「構成比」の数値は、千円単位の決算数値を基に算出したものである。
※別添 平成29年度 東京都市町村普通会計決算の概要(PDF:478KB)
問い合わせ先
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電話 03-5388-2432 |