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2018年09月19日 生活文化局
高温のスチームを吹き付けて汚れを落とす掃除用品の一種である、スチームクリーナー。手ごろな価格帯の製品も普及し、関心が高まっています。一方、「スチームが手に当たりやけどした。」、「本体と噴出部をつなぐパイプに手のひらが触れてしまい、軽くやけどした。」等の相談も寄せられています。
そこで、東京都では、製品表面の温度測定の試験等により、スチームクリーナーの安全性に関する商品テストを実施しました。
東京都では、今回の結果を踏まえ、消費者へのアドバイスや関係団体への要望等を行います。
※商品テスト対象:5検体(電気製品認証協議会が推奨する電気製品に関する安全基準に適合していることを示す「Sマーク」が付与された製品は含んでいない。)
噴出口近くのスチームの温度は、4検体において平均90度以上と高温を示しました。また、製品を使用している間は、製品自体の表面温度も上昇し、表面の最高温度が80度程度に上昇する製品もありました。
使用終了10分経過した後も、表面温度が55度以上を示した検体が4検体ありました(下図)。特に、給水口付近では、時間が経っても高温状態を維持しやすいことがわかりました。
また、全検体とも、表面温度が40度以下になるのに、30分以上を要しました。製品が冷めたかどうか、外観からの判断はできませんでした。なお、使用後、冷めるまでの時間の目安が記載された製品も一部ありましたが(2分~10分程度)、試験結果と大きく異なりました。
図 検体の表面温度変化【(左)使用終了直後、(右)10分経過時】 |
1)部品の装着が不完全なまま製品を使用した場合、2)電源を切ってすぐにスチームを噴出するスイッチを押した場合の再現テストを行いました。
その結果、1)使用中に脱落した部品がスチームの勢いでさらに吹き飛ばされる、2)電源を切っていてもスイッチを押すとスチームが出る場合があることを確認しました。
全検体とも、やけど等危害・危険への注意を促す内容や、子供に対する配慮を促す内容が記載されていました。一方で、問合せ先等について記載がない製品が1検体ありました。
スチームクリーナーは高温のスチームを発生させるため、製品自体も高温になりやすい等の特徴があります。使用する際は、以下の点に注意しましょう。
使用中に子供が手などを出す場合があります。また、思いがけない方向に噴出したスチームが周囲の人に当たってしまう場合があります。
子供が誤って操作しないよう、ロック機能等を活用しましょう。また、使用後は、速やかに子供の手が届かないところに置きましょう。
※購入する際は、ロック機能などの安全機能が付与された製品や、Sマーク適用製品等の安全に配慮されたものを選択することも、事故の防止に当たっての一助となります。
電気製品認証協議会に対し、安全な製品の普及について取組を強化すること等を要望します。
国(経済産業省、消費者庁)や関係団体(一般財団法人家電製品協会、一般社団法人日本電機工業会等)に対し、消費者への注意喚起等への活用のため、情報提供します。
※別添 商品テスト報告書「スチームクリーナーの安全性」(PDF:1,320KB)
詳しくは「東京くらしWEB」をご覧ください。
問い合わせ先 生活文化局消費生活部生活安全課 電話 03-5388-3082 |
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