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2018年09月21日 福祉保健局
東京都では、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、花粉飛散予測を実施するとともに、飛散花粉数の観測を行っています。
昨日、東京都花粉症対策検討委員会を開催し、今春の都内スギ・ヒノキ花粉飛散状況の解析及び予測との比較検証等を行いました。
【注1】飛散花粉数の分類:「少ない:10個未満」、「やや多い:10~30個未満」、「多い:30~50個未満」、「非常に多い:50~100個未満」、「極めて多い:100個以上」
(1日に観測された花粉数 単位:個/平方センチメートル)
飛散花粉数の平均は、13,260個/平方センチメートルであった。これは、昨春の約4.1倍、過去10年平均(平成20年~29年)の約2.4倍であった。
ヒノキの飛散花粉数の平均は6,550個/平方センチメートルであり、全体の約5割であった。
過去10年間において、ヒノキの飛散花粉数が全体に占める割合は約1割から約4割の範囲であり、平均すると約2割程度である。
飛散花粉数が「多い」以上に区分される30個/平方センチメートル以上飛散した日は、区部で47日となり昨春より9日多く、多摩部で41日となり昨春より14日多かった。
飛散花粉数の都全体の平均は、13,260個/平方センチメートル(昨春の約4.1倍)であり、予測の約2.1倍であった。
地域別で見ると、区部では、予測の約2.4倍、多摩部では、予測の約2.0倍の飛散数であった。
飛散花粉数が予測を上回った主な原因は、ヒノキの飛散花粉数が総飛散数の約5割を占めており、予測との誤差がヒノキ花粉によって大きくなったことであった。ヒノキが多く飛散した原因として、ヒノキ林の成長、気象条件及び前年の飛散花粉数が影響したと考えられる。
飛散花粉数が「多い」以上に分類された日数は、予測では区部で39日、多摩部で42日程度としていたところ、実際は区部で47日、多摩部で41日となり、予測より区部で8日多く、多摩部では1日少なかった。
スギ花粉の飛散開始日【注2】は、区部の4地点及び多摩部の3地点で2月14日、それ以外の地点では2月15日~19日であった。
当初の予測と比べると、7地点が予測の範囲内での飛散開始となった。
【注2】飛散開始日:一観測地点で、1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を原則として2日以上連続して観測した場合の最初の日(財団法人日本アレルギー協会 花粉情報標準化委員会の定義による)
問い合わせ先 東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 電話 03-3363-3487 |
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