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報道発表資料  2018年10月23日  建設局, (公財)東京動物園協会

多摩動物公園情報
佐渡トキ保護センターへ「トキ」が移動します

多摩動物公園(園長 永井清)では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターから平成19年に2ペアを預かって飼育を開始しました。その後、ペアの追加や交代を経て、現在も非公開での飼育繁殖を行っています。
今回は、平成30年に当園で誕生したトキ8羽を佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)へ移動します。

(1) 移動するトキ

  1. メス 平成30年4月20日 当園生まれ
  2. メス 平成30年4月21日 当園生まれ
  3. メス 平成30年4月22日 当園生まれ
  4. オス 平成30年4月25日 当園生まれ
  5. オス 平成30年4月26日 当園生まれ
  6. メス 平成30年5月1日 当園生まれ
  7. メス 平成30年5月3日 当園生まれ
  8. メス 平成30年5月5日 当園生まれ
トキの写真
佐渡へ移動するトキ 左8. 右5.
(撮影日:平成30年10月19日)

(2) 移動予定日

平成30年10月25日(木曜日)

(3) 経緯

当園は平成19年度から、トキ保護増殖事業計画に基づき、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅の危機の回避などを目的に分散飼育を受け入れ、11年連続で繁殖に成功しています。
当園から佐渡トキ保護センターへ移動する幼鳥8羽は、今後の放鳥計画に組み込まれる予定です。

(4) 当園での飼育状況(平成30年10月23日現在)

16羽(オス6、メス10) ※今回の移動個体を含みます。

(5) 今年の国内でのトキの繁殖状況

佐渡トキ保護センター及び同野生復帰ステーションと当園を含む5つの分散飼育地を合わせて、今年の繁殖期は、国内で36羽(平成30年10月15日現在)のトキが育っています。

参考

トキ(ペリカン目 トキ科)
(環境省レッドリスト:野生絶滅(EW)、国の特別天然記念物、国際保護鳥)

  • 学名
    Nipponia nippon
  • 英名
    Japanese crested ibis
  • 分布
    野生のトキは、20世紀初頭には中国、ロシア、朝鮮半島、台湾、日本など、東アジア一帯に広く分布しており、決して珍しい鳥ではありませんでした。江戸時代の日本でも北海道から九州までほぼ全国に生息していました。しかし乱獲と生息環境の悪化により東アジア一帯で減少が進み、中国を除き一旦絶滅しました。その後の保護活動や野生復帰の取組みなどにより、現在では中国陝西省の洋県と寧陝県付近、および新潟県佐渡付近にのみ、野生のトキが見られます。
  • 生息地
    水田や湿地、川など
  • 習性
    一年中ほぼ同じ場所に生息し、非繁殖期には群れをつくって集団で生活します。ドジョウ、サワガニ、カエル、タニシ、昆虫など、もっぱら動物性のエサを食べます。
  • 繁殖
    1月頃、首から背中がグレーの繁殖羽に変わり、ペアでの交尾が確認されるようになります。大木に小枝を組んだ直径60~80センチメートル程度の巣をつくり、3月頃には産卵を開始します。卵は1日おきに1個ずつ、合計3個から4個を産卵します。有精卵だった場合、孵化までの日数は28日ほど。孵化後約35~45日で巣立ちを迎えます。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会多摩動物公園
電話 042-591-1611 17時00分まで
多摩動物公園教育普及課
電話 042-591-1689
建設局公園緑地部管理課
電話 03-5320-5365

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