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2018年11月09日 総務局, (公財)東京都人権啓発センター
社会のグローバル化にしたがって、ヒト(人間)やモノ、サービスの国家間移動はますます盛んになっています。とりわけヒトの移動については、旅行や労働、移民・難民・国内避難民など様々な形態があり、それぞれが区別困難な場合もあります。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の報告では、2017年(平成29年)末における世界の難民は2,540万人です。国内避難民や庇護申請者を加えると、6,850万人が支援対象者とされています。近年のシリア難民の増加や彼らが置かれた過酷な状況などは、難民を取り巻く状況が一層深刻化していることをあらわしているといえるでしょう。
「人間の安全保障」は、持続可能な平和を構築するための比較的新しい考え方です。人間一人ひとりに着目して安全保障を考えることにより、国家間の安全保障を補完し、一人ひとりの命の尊厳や生活を守る有効な概念として期待されています。どのような経緯でこうした考え方が提唱され、現在そこで何が議論されているのでしょうか。国際機関で長く法務専門家として活動してきた講師が解説します。
平成30年度第4回人権問題都民講座
「人間の安全保障と難民問題のいま 移動するヒト・変貌する世界」
平成30年12月22日(土曜日)午後2時00分から午後4時00分まで
(開場:午後1時30分)
東京都人権プラザ 1階 セミナールーム
(港区芝2-5-6 芝256スクエアビル 1階)
佐藤安信(さとう・やすのぶ)東京大学大学院総合文化研究科教授
UNHCR法務官(オーストラリア、1991~92)、UNTAC人権担当官(カンボジア、1992~93)として難民保護、平和維持・構築、法整備、司法改革支援活動に従事。その後、欧州復興開発銀行(EBRD)弁護士(ロンドン、1995~97)等を歴任。ロンドン大学大学院博士(PhD in Law, 2000)。平和構築研究会主催(2002~)。日本弁護士連合会国際交流委員会国際司法支援センター幹事を務める。
東京都人権プラザ(指定管理者:(公財)東京都人権啓発センター)
要事前申込。定員80名(応募多数の場合は抽選)。参加無料。
東京都人権プラザ
※ファクス・Eメールでお申し込みの場合は、件名に講座名を明記のうえ、(1)代表者名(2)参加人数(3)住所または所属団体(4)電話番号をご記入ください。
平成30年12月8日(土曜日)
手話通訳・託児保育(要事前申込。詳細はお問合せ下さい。)
「難民と語り合うカフェ@人権プラザ」を開催
(講座当日、午後4時15分から午後5時30分まで。会場:東京都人権プラザ セミナールーム)
在日ミャンマー難民のチョウチョウソー氏をお招きし、講座参加者(希望者のみ)と、それぞれどのように感じたかを語り合う場を設けます。当事者との直接交流によって、難民の方が日本で生活する上での困難や生きづらさについて考えてもらう機会とします。
チョウチョウソー氏
在日ミャンマー難民のリーダーの一人、1988年の民主化運動に参加。自身に迫る危険を感じて91年来日、98年日本政府から難民認定された。その後、バンコクに妻を迎えに行き、東京でミャンマー料理店を開店。東日本大震災の際は、被災地支援のために、在日ミャンマー人グループで被災地を訪問。ミャンマー語雑誌「エラワンジャーナル」編集長、NHKミャンマー語放送アナウンサーなどを務めた。
「2020年に向けた実行プラン」事業
本件は、「2020年に向けた実行プラン」に係る事業です。
「ダイバーシティ 政策の柱6 誰もが優しさを感じられるまち」
問い合わせ先 (公財)東京都人権啓発センター普及情報課 電話 03-6722-0123 総務局人権部人権施策推進課 電話 03-5388-2588 |
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