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2018年12月13日 総務局, (公財)東京都人権啓発センター
多くの外国人が暮らす東京においては、言語や文化の違いなど、外国人への理解を深めていくことが大切です。本事業では、日本に移住し様々な分野で活躍する外国人の中で、日本の文学界で注目を集める作家・温又柔氏をお招きします。温氏の著書を通して、アジア圏の言語・文学にも触れながら、在住外国人の抱える様々な人権問題や多文化共生社会について参加者とともに考えるとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて多文化交流・国際理解につなげます。
幼少期に台湾から日本に移住した温氏は、自らを「台湾系ニホン語人作家」と名乗り、自身のアイデンティティを追求し、複数の言語、国家、文化の間でゆれ動く「移住者」の生き方を描いてきました。今回、芥川賞候補作『真ん中の子どもたち』をはじめとする作品を「旅、人、言語」を切り口に解説し、各国での滞在経験、多言語・母国語、作家としての歩み、民族の問題などについて、在住外国人が直面する人権問題に触れながらお話しします。
また、図書資料室の利用促進につなげるため、会場等で温氏の著書や関連図書を小規模な展示で紹介します。
平成30年度第3回東京都人権プラザ図書資料室事業
「旅・人・言葉を語る 『日本語圏文学』からみる多文化共生」
注)「日本語圏文学」とは、温氏による言葉で、「日本語による日本人の文学と、日本語による外国人による文学」、また、「書き手の出自や国籍に関係なく日本語で書かれた文学そのもの」という意味で作品などの中で使用されています。
平成31年2月23日(土曜日)
午後1時30分から午後3時30分まで(開場:午後1時00分)
東京都人権プラザ 1階 セミナールーム
(港区芝2-5-6 芝256スクエアビル 1階)
温又柔(おんゆうじゅう)氏
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」で、すばる文学賞佳作を受賞。2011年、『来福の家』(集英社)を刊行。
2013年、音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動〈言葉と音の往復書簡〉を開始。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷―リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。2015年12月、『台湾生まれ日本語育ち』(白水社)を刊行。同書で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2017年『真ん中の子どもたち』が第157回芥川賞候補(平成29年上半期)となる。2018年6月『空港時光』(河出書房新社)を刊行。
温又柔氏 (撮影:朝岡英輔) |
東京都人権プラザ(指定管理者:(公財)東京都人権啓発センター)
要事前申込。定員60名(応募多数の場合は抽選)。参加無料。
【参加申込み先】東京都人権プラザ
電話 03-6722-0123 又はホームページ(外部サイトへリンク)のメールフォームから
平成30年12月27日(木曜日)
※12月29日(土曜日)~1月3日(木曜日)は年末年始で休館のため、電話受付は行っておりませんが、メールフォームでの申込は受け付けています。
平成31年2月11日(月曜日・祝日)
手話通訳・託児保育(いずれも要事前申込。詳細はお問合せ下さい。)
「2020年に向けた実行プラン」事業
本件は、「2020年に向けた実行プラン」に係る事業です。
「ダイバーシティ 政策の柱6 誰もが優しさを感じられるまち」
問い合わせ先 (公財)東京都人権啓発センター普及情報課 電話 03-6722-0123 総務局人権部人権施策推進課 電話 03-5388-2588 |
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