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2019年01月17日 福祉保健局
本日ここに、御遺族、御来賓の皆様をお迎えして、平成三十年度東京都硫黄島戦没者追悼式を執り行うに当たり、先の大戦において、硫黄島での戦闘により亡くなられた全ての御霊に対し、東京都民を代表して、謹んで哀悼の誠を捧げます。
今を去る七十四年前、ここ硫黄島で、アメリカ軍の圧倒的な戦力を前に、二万人を超える同胞は最後まで奮戦し、尊い命を落とされました。当時の激しい砲火により、島の形まで変わったと伝えられるほどです。
この地特有の硫黄の噴気と焼けるような地熱に苛まれ、飢えや渇きに耐えつつ倒れられた方々の御無念と、御遺族の深い悲しみや追慕のお気持ちに思いを致すとき、痛惜の念を禁じ得ません。
戦いの記憶は、長い年月を経て、ともすれば次第に薄らぎつつあります。しかし、戦争の惨禍を繰り返さないためにも、この島の悲しい歴史を次の世代へと確実に語り継ぎ、平和な社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。
結びに、戦没された方々の御冥福と御参列の皆様の御健勝、御多幸を心からお祈り申し上げまして、式辞といたします。
平成三十一年一月十七日
東京都知事 小池百合子
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