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2019年02月20日 建設局
都立旧岩崎邸庭園(重要文化財:旧岩崎家住宅)の洋館については、平成15年4月より一般公開してまいりましたが、外壁の塗装に劣化、剥落が見受けられます。これらは雨漏りや木部腐朽の原因となることから、重要文化財に指定された建物を将来にわたり保存するとともに、良好な状態で多くの方にご覧いただくため、平成30年1月より洋館外壁の塗替え等を行ってきました(第1期)。今回、第2期としまして下記のとおり工事を行います。
この工事に伴い、洋館外壁に足場等を設置するため、期間中、洋館外観の一部やベランダをご覧いただくことができなくなります。なお、洋館内部や和館、庭園は、通常どおり公開いたします。
ご来園いただいた皆さまにはご不便をおかけすることとなりますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。
記
平成31年3月中旬~平成31年12月上旬(予定)
※足場等設置期間中は、洋館外観の一部とベランダをご覧いただくことができません。
外壁塗装 木部塗装約1,300平方メートル
木建具補修、ベランダペンダントライトの補修・調整など
正面玄関側 | 芝庭ベランダ側 |
工事中の洋館外観イメージ |
旧岩崎邸は、明治29年(1896年)に三菱創始者・岩崎家本邸として建てられました。現存するのは洋館・撞球室・和館の3棟で、このうち、洋館、撞球室は英国人ジョサイア・コンドルによって設計されたものです。
木造2階建、地下室付の洋館は、本格的なヨーロッパ式邸宅で、近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内には、随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されており、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが往時のままの雰囲気を漂わせています。
昭和36年(1961年)に洋館と撞球室が重要文化財に指定され、その後、昭和44年(1969年)には和館大広間が洋館東脇にある袖塀と共に、平成11年(1999年)には煉瓦塀を含めた屋敷全体と実測図がそれぞれ重要文化財に指定されました。
文化庁による修復工事完了後、和館と庭園は平成13年10月より、洋館は平成15年4月より都立庭園として多くの方のご来園をいただいています。
問い合わせ先 建設局東部公園緑地事務所工事課 電話 03-3821-7238 |
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