2019年06月27日
教育庁
平成31年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について
東京都教育委員会は、平成31年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査(平成31年2月22日実施)を受検した者を対象として調査を実施しました。
この度、この結果がまとまりましたので、お知らせします。
1 目的
- 平成31年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針に基づき東京都教育委員会が作成した学力検査問題(以下「共通問題」という。)を受検した者について、その学力の実態を把握する。
- 各教科・各問の正答及び誤答を分析し、その結果を中学校、義務教育学校及び高等学校に提供することで、各学校における教科指導の改善に資する。
2 内容
第一次募集・分割前期募集(平成31年2月22日実施)において、全日制高等学校を志願し、共通問題により学力検査を受検した者について、次の調査を実施した。
- 全数調査による教科別の平均点及び得点分布
- 抽出調査による各教科の小問・大問正答率
3 結果(概要)
教科
|
教科別受検者数 |
教科別実施校数 |
教科別平均点 |
国語 |
36,273人 |
151校 |
71.0点
(65.9点) |
数学 |
36,276人 |
151校 |
62.3点
(66.5点) |
英語 |
36,030人 |
150校 |
54.4点
(68.0点) |
社会 |
40,590人 |
165校 |
52.7点
(61.5点) |
理科 |
40,590人 |
165校 |
67.1点
(61.5点) |
(注)教科別平均点欄の括弧内は、平成30年度入学者選抜学力検査における各教科の平均点である。
各教科の平均点グラフ
4 指導の改善の視点(概要)
- 国語
事象や行為、心情を表す語句の量を増やすために、話や文章の中で語句がどのように使用されているか確認し、自分が表現する際にどのように用いればよいか考える指導を充実させること。また、語句の意味について調べたことを記録したり、その語句を使って短文を作ったりして、話や文章の中で語句を使う指導を充実させること。
- 数学
基礎的・基本的な事項を活用したり、それらを組み合わせて考察したりする力を育むために、既習事項と関連付けて考える場面を設けた指導を充実させること。また、推論の過程を的確に表現する力を育むために、数学的な表現を用いて根拠を明らかにしながら伝え合う活動を通して、正確に分かりやすく表現する能力を高める指導を充実させること。
- 英語
複数の技能を統合した学習活動をより多く取り入れ、学習した表現方法の定着を図る指導を充実させること。また、まとまった量の文章を用いて時系列を整理し、登場人物の発言や行動などに注意して読むことや、元の文章とは別の表現方法を用いて表現することなど、幅広い表現方法の定着を図る指導を充実させること。
- 社会
地理的分野において、地図帳や資料から様々な情報を関連付けて考察し、調べ、まとめる学習活動を充実させること。また、歴史的分野においては、世界の歴史を背景にした我が国の歴史について資料を用いて多面的・多角的に考察する学習を充実させること。
- 理科
基礎的・基本的事項を活用して科学的に思考する力を育むため、観察・実験の結果を分析して解釈することに加え、習得した知識に基づき生徒自らがすすんで観察・実験の計画を立てるなどの科学的に探究する学習活動を充実させること。また、観察・実験の結果から多角的、統合的に考察したことを表現する力を育むために、複数の事物・現象等を関連付けて考察し、表現する学習活動を充実させること。
問い合わせ先
教育庁都立学校教育部高等学校教育課
電話 03-5320-6745
ファクス 03-5388-1727
Eメール S9000011(at)section.metro.tokyo.jp
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