2019年07月10日
産業労働局
商店街による補助金不正受給に関する都の対応について
杉並区を通じて行った都の商店街振興事業に係る補助金について、商店街の不正受給が判明し、この度、杉並区に対し該当事業に係る補助金の返還請求を行ったので、下記のとおりお知らせします。
記
1 都の補助金名等
東京都商店街チャレンジ戦略支援事業費補助金
(平成29年度まで「東京都新・元気を出せ!商店街事業費補助金」)
[事業スキーム等については、別紙(PDF:273KB)参照]
2 不正のあった商店街事業について
- 「西荻おわら風の舞」事業(平成26年度から平成29年度までの4年間【注】)
(【注】平成30年度実施分は、都の補助金交付前に、杉並区から不明瞭な会計処理があったことを理由に申請取下げ。)
- 「ハロー西荻」事業(平成26年度から平成30年度までの5年間)
3 不正受給の内容
書類の保存義務を課している過去5年間分の上記の両事業について調査
(1)おわら風の舞
- 領収書の偽造
支払先よりあらかじめ金額の記載のない領収書の提出を受け、区への実績報告用には実際の支払額より多い金額を記載。これにより、補助金を水増しして請求し受領したもの。
- 協賛金未計上
都の補助要綱上、当該事業において協賛金等の収入があった場合、補助対象経費から差し引いて、補助金を算出するよう義務付けているが、これに反して、協賛金を収入として計上せず、結果、補助対象経費を過大に申告し、補助金を受領したもの。
(2)ハロー西荻
- 領収書の偽造(平成30年度のみ)
内容は、「おわら風の舞」と同じ。
- 協賛金未計上
内容は、「おわら風の舞」と同じ。
4 杉並区から東京都への返還について
前述のとおりの不正が明らかになったことから、都では杉並区への各年度の補助事業について、交付決定の一部を取消し、当該2事業に係る部分の補助金全額の返還を求めた。
補助金返還請求額の合計:19,256,000円(違約金含まず)
今後、補助金の返還が確認され次第、補助金返還日までの違約金を計算し、区に対し請求する。
[請求額内訳]
年度 |
おわら風の舞(a) |
ハロー西荻(b) |
合計(a+b) |
平成26年度 |
1,115,000円 |
3,242,000円 |
4,357,000円 |
平成27年度 |
1,076,000円 |
3,124,000円 |
4,200,000円 |
平成28年度 |
1,145,000円 |
2,582,000円 |
3,727,000円 |
平成29年度 |
1,159,000円 |
2,705,000円 |
3,864,000円 |
平成30年度 |
- |
3,108,000円 |
3,108,000円 |
合計 |
4,495,000円 |
14,761,000円 |
19,256,000円 |
|
5 今後の対応等
今後の再発防止の観点から次のような対策を行っていく予定
- 平成30年度に、都が杉並区内の他の商店街に補助を行った事業についても検査を実施するとともに、区に再発防止策の提出を求める。
- 各商店街からの実績報告書の審査義務のある各区市町村の担当者向けの説明会を開催し、注意喚起の他、今回の事案の内容等を説明したうえで、チェックのポイント等を説明し、一層の厳格な審査を行うよう求めていく。
問い合わせ先
産業労働局商工部地域産業振興課
電話 03-5320-4746 |