ここから本文です。
2020年03月30日 生活文化局
スマートフォンの画面の保護や、覗き見防止などの目的で画面に貼り付けるガラス素材のフィルム(以下「ガラスフィルム」という。)が普及しています。
一方で、割れたガラスフィルムや、割れていなくても角や端でけがをしたなどの事故情報が寄せられています。
そこで、東京都では、事故を未然に防止する観点から商品テストを実施しました。
その結果を基に、消費者へのアドバイスや関係機関への情報提供を行います。
[対象商品]スマートフォン用ガラスフィルム20検体【報告書P.3-4】
【報告書P.8-12】
落下試験後の検体(全体)
落下試験後の検体(拡大)
検体の端部と折り曲げた箇所(破断部)の鋭さについて、切傷ができるか調べる専用器具(シャープエッジテスター)で評価した。端部は、すべての検体で切傷ができず、破断部は、すべてで切傷ができた。【報告書P.12-13】
破断部(拡大)
テスターにできた切傷
テスターヘッド部に施した2層の検知テープを貫通した。
けがに関する注意事項の記載があった検体は少なく、14検体は販売サイトにも商品の外箱等にも記載がなかった。【報告書P.7-8】
多くのガラスフィルムは飛散防止加工されているため、すぐに破片が飛散することはありませんが、そのまま使用しポケットやカバンなどから出し入れしているときなどに、破片が剥がれてけがをするおそれがあります。
割れたガラスフィルムを剥がすときは、フィルムの割れていない部分とスマートフォンの間に画面を傷つけないように薄い磁気カードなどを入れて、フィルムが強く曲がりすぎないようにゆっくりと剥がしましょう。
また、スマートフォン用ガラスフィルムに使用されている化学強化ガラスは、割れると普通のガラスと同じように破断面は鋭利になり、触るとけがをするおそれがあります。取扱いに気をつけ、廃棄しましょう。
今回のテストでは、端部では切傷はできませんでしたが、端部や角でけがをする事故が起きていますので注意しましょう。
事故の再発防止や製品の安全性向上のため、事故情報や危険を感じた情報などについて、消費生活相談窓口などへの情報提供をお願いします。
スマートフォン用ガラスフィルムにおける事故防止に向けた安全対策を推進するため、国、ガラス製造事業者団体、販売事業者団体、インターネット関係事業者等へ情報提供を行います。
※報告書はホームページ(東京くらしWEB)からダウンロードできます。
詳しくは「東京くらしWEB」をご覧ください。
問い合わせ先 生活文化局消費生活部生活安全課 電話 03-5388-3082 |
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.