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2020年03月30日 産業労働局
東京都は、高度管理医療機器等先端医療機器開発のモデルケースを創出することにより、優れた後続企業の参入を促進し都内で先端医療機器のエコシステム構築を目指します。
本プロジェクトでは、優れた技術やビジネスアイデアを持つベンチャー・中小企業を3社採択し、各分野の専門家による集中的な指導・助言を通じて、医療の発展に貢献する先端医療機器の開発・事業化に向けた支援を3年間行います。また、採択から1年半後に、補助事業対象者を決定する審査会を開催し、選定された事業者に対して、最大6億円の補助金による開発支援を行います。
このたび、平成30年度に採択し、1年半の集中支援を行った3社の中から補助対象事業者1者が決定しましたので、お知らせいたします。
株式会社Alivas
難治性便秘に対する新規治療医療機器の開発
先進国では人口約14%が罹患する慢性便秘症。慢性的に腹部症状が続くと生活の質(QOL)が著しく障害され、労働生産性も損なわれる。現在の治療は、薬剤(下剤)がメインだが、薬剤が十分効かない重症患者には有効な治療の選択肢が事実上存在しない。当社はこの未解決医療ニーズに着目し、薬剤治療と手術療法の中間となる世界初の新医療機器の考案、日本初の医療イノベーションとして実用化を目指す。
慢性便秘は、命に関わる疾患ではないため、軽く見られがちだが、生活の質(QOL)の低下や、労働生産性への悪影響は非常に大きいことが知られている。
現在の便秘の治療法は下剤の内服治療が基本であるが、特に難治性便秘患者にとって、その効果は十分とは言えず、実に75-90%もの患者が下剤内服治療に不満を持っているとされている。
薬剤以外の治療法として、腹腔鏡を用いた結腸摘出手術があるが、これは便秘の治療法としては体への侵襲が大きく、また便秘は根治できるものの、逆に水様便しか出なくなるなどQOLの改善も不十分であるため、普及していない。
したがって、特に難治性便秘の患者さんにとっては有効な治療の選択肢が存在せず、症状に苦しみながら下剤内服を続ける生活を強いられており、巨大な未解決医療ニーズとなっているのが現状である。
Alivasは便秘治療に単回完結型の低侵襲治療という第3の選択肢を提供すべく、世界初となる便秘の血管内治療用医療機器の開発に取り組んでいる。
※先端医療機器アクセラレーションプロジェクトの内容については以下参照
問い合わせ先 産業労働局商工部創業支援課 電話 03-5320-4693 |
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