ここから本文です。
2020年06月25日 総務局, (公財)東京都人権啓発センター
1964年のオリンピック東京大会における「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームの活躍は、多くの日本人にスポーツを通じた感動と自信を与え、その後に続くバレーボールブームにつながったと言われています。1968年に雑誌連載が始まった漫画『サインはV!』『アタックNo.1』は、こうしたブームのさなかで高い人気を博しました。女性がスポーツを通じて自己実現を目指すというモデルは、およそこの時期に成立し、同時に、いわゆる「スパルタ式」のハードトレーニングなど、いわば負の側面が過度に強調されることもありました。その他にも、いわゆる「スポ根(スポーツ根性)もの」と呼ばれるジャンルの漫画には、貧困問題や「ひとり親家庭」といった要素が盛り込まれていることが多く、その作品が成立した時代背景と人権問題を含めた様々な状況を、作品の中に見出すことができます。
今回の講座では、こうした作品を題材に、漫画研究を専門とする講師が解説します。サブカルチャーと社会との関係について、参加者の興味を掘り起こしながら、より広い視野で人権について考える方法を提示するとともに、オリンピック・パラリンピック大会の開催によって、次にどのような変化が生じるかを参加者と一緒に考えます。
令和2年度人権問題都民講座
「スポーツ漫画の系譜学」
令和2年8月7日(金曜日)午後6時45分から午後8時30分まで
(開場:午後6時15分)
東京都人権プラザ 1階 セミナールーム
(港区芝2-5-6 芝256スクエアビル 1階)
吉村和真氏
京都精華大学副学長・マンガ学部教授。1971年福岡県生まれ。専攻は思想史・マンガ研究。主な編著書に『差別と向き合うマンガたち』(2007年)、『マンガの教科書』(2008年)、『マンガ・スタディーズ』(2020年)等。2001年の日本マンガ学会設立や、2006年の京都国際マンガミュージアムの設立に尽力。マンガを活用した展覧会やイベント、自治体や省庁の施策など、マンガ研究の社会還元を推進している。
東京都人権プラザ(指定管理者:(公財)東京都人権啓発センター)
要事前申込み。定員40名(応募多数の場合は抽選)。参加無料。
令和2年7月31日(金曜日)
手話通訳あり。託児保育(要事前申込み。詳細はお問合せください。)
ご来館に当たりましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策にご協力いただきますようお願いします。詳細は東京都人権プラザホームページでご確認ください。
令和2年8月7日(金曜日)午後4時45分~午後5時45分
(講座当日、本講座に先行してテーマに関連する映像作品を上映)
東京都人権プラザ1階の開館時間を、以下のとおり延長します。
令和2年8月7日(金曜日)(都民講座開催日)
本件は、「『未来の東京』戦略ビジョン」を推進する先導的事業です。
戦略6 ダイバーシティ・共生社会戦略「インクルーシブシティ東京プロジェクト」
問い合わせ先 (公財)東京都人権啓発センター普及啓発課 電話 03-6722-0123 総務局人権部人権施策推進課 電話 03-5388-2588 |
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.