2020年07月24日
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部
都立小児総合医療センター職員の新型コロナウイルス感染について(第594報)
都立小児総合医療センターにおいて、新型コロナウイルスに感染した職員が4名確認されましたので、御報告いたします。
また、今回の感染確認に伴い、当院の診療体制を一部縮小いたします。
病院を利用されている患者とその御家族、地域の医療機関を始めとする関係機関の皆様に御迷惑と御心配をお掛けすることをお詫び申し上げます。
感染確認の状況
- PICU(小児集中治療室)に勤務する看護師(職員A)は、非勤務日の7月21日(火曜日)に頭痛や痰、37.5℃の発熱があった。非勤務日の翌7月22日(水曜日)も症状が続き、居住地の保健所に相談の上、医療機関を受診し、抗原検査とPCR検査を受けた。抗原検査では陽性であったが、当該保健所では、感染の確定はPCR検査の結果によって判断するとのことであった。
- 当院では、感染の確定前ではあったが、職員Aから抗原検査で陽性になったとの報告を受けたため、感染症科医師の判断のもと、発症日の3日前である7月18日(土曜日)以降に職員Aと接触のあった者の調査を行った。
- 現時点で把握している限り、職員Aと接触のあった者は、当該病棟の患者1名及び職員等29名(看護師18名、医師7名及び委託職員4名)の計30名である。7月23日(木曜日)、全員に対しPCR検査を実施したところ、同日に職員3名(看護師2名(職員B及びC)及び医師1名(職員D)の「陽性」が判明し、患者1名及び他の職員26名は「陰性」であった。
- また、職員Aについては、本日7月24日(金曜日)に、PCR検査の結果が判明し、結果は「陽性」であった。
※陽性が判明した職員の概要は別紙(PDF:73KB)のとおり。
病院の対応
- 7月23日にPICU内の消毒を実施した。
- 職員Aと接触があり、検査で陰性が判明した患者1名については、健康観察を継続する。また、当該患者の家族2名に対して、本日、PCR検査を実施し、結果は「陰性」であった。
- 7月18日以降にPICUに入院していた患者14名に対して、本日7月24日にPCR検査を実施し、全員「陰性」と判明した。引き続き健康観察を行っていく。
- 現時点で把握している限りでは、7月18日以降に職員B、職員C及び職員Dと接触があり、昨日PCR検査を行っていなかった職員等は19名(看護師9名、医師8名及び委託職員2名)であり、本日PCR検査を実施し、全員「陰性」と判明した。
- 7月18日以降に職員Dと接触のあった患者家族は4名で、本日、PCR検査を実施し、全員「陰性」と判明した。また、18日以降に職員Bと接触のあった患者家族が2名おり、説明の上、今後PCR検査を実施する。
- PCR検査で陰性が判明した職員のうち、陽性と判明した職員4名の濃厚接触者である看護師8名及び医師7名については、陽性職員と接触した日から14日間の自宅待機を行う。
- 感染経路は現在のところ不明であり、今後所管保健所の調査に協力していく。なお、陽性が判明した職員4名は、7月18日以降に新型コロナウイルス感染症患者に対する診療には従事しておらず、勤務中は常時マスクを着用し、手指衛生を行っていた。
- 引き続き、職員の手指衛生やサージカルマスク着用などの感染防止対策を徹底するとともに、感染管理担当(ICT)による巡回点検を強化する。
今後の診療について
1. 継続して維持する診療機能
- 一般診療科の入院及び外来
- 精神科の入院及び外来
- ER(重症患者の受入れを除く。)
- 新型コロナウイルス感染患者(疑いを含む。)の受入れ
2. 縮小する診療機能
人工呼吸器などを使用する重症患者に対応するPICUにおいて職員の陽性が確認されたため、本日から次のとおり診療を縮小する。
- こども救命センター(小児三次救急)は、当分の間、新規患者の受入れを停止
- ER(小児救急医療)は、当分の間、重症患者の受入れを制限
- 術後集中治療を要する可能性のある患者の手術を延期
関連情報
東京都防災ホームページ 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報
問い合わせ先
小児総合医療センター事務局庶務課
電話 042-300-5111
病院経営本部サービス推進部事業支援課
電話 03-5320-5835 |