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令和2年(2020年)9月24日更新
葛西臨海水族園(園長 錦織一臣)では、このたび、昨年8月以来となるオウサマペンギンのヒナが2羽生まれましたので、お知らせします。
当園ではこれまで平成23年、平成25年、令和元年にそれぞれ1羽ずつ生まれていますが、同じ年に2羽生まれたのは今回が初めてです。
親に抱かれるヒナ
(撮影日:令和2年8月30日)
葛西臨海水族園では平成22年にオウサマペンギンの飼育展示を開始し、平成23年と平成25年に1羽ずつ繁殖に成功しました。さらに、平成27年4月21日に「ウメ」(オス)と「ミカン」(オス)を、翌28年4月8日に「レイ」(メス)を、それぞれアドベンチャーワールド(和歌山県西牟婁(にしむろ)郡白浜町)から受け入れて以降、当園の個体との間で繁殖を試みてきました。その結果、令和元年8月に、当園生まれの「ソラ」(オス)とレイのペアの間に1羽生まれています。
そして、今年6月28日に、ウメと上野動物園で生まれた「ウララ」(メス)のペアで産卵が確認され、産卵から56日目の8月22日に孵化(ふか)しました。ウメとウララは昨年からペアを形成していますが、これまで産卵と抱卵は確認されたものの、残念ながら孵化に至りませんでした。そこで、他種の事例を参考に今回は産卵後、擬卵(本物に似せて作成した卵)と交換し、人工的に卵を温める「人工孵化」を当園で初めて行いました。慎重に経過を観察していたところ、8月20日に嘴打(はしう)ち(孵化前にヒナが卵の内側をつつく行動)が確認されたため、両親に卵を戻すとその2日後にヒナが孵化しました。ウメとウララはどちらも今回が初めての繁殖ですが、両親ともにヒナにエサを与える様子が確認されています。
また、7月18日にはソラとレイのペアで産卵が確認されました。ソラとレイは、昨年に引き続き2回目の繁殖となりますが、ソラは抱卵せずレイだけで行っていましたので、8月1日から人工孵化に切り替えました。その後、産卵から57日目の9月12日に孵化しました。他のヒナにくらべ体重が軽くやや健康状態に不安があることや、1羽で抱卵していたレイに削痩(さくそう)が見られたため、孵化したヒナは人が親代わりになり育てる「人工育雛(いくすう)」を行っています。
育雛の様子は観覧エリアに設置した専用のモニターでご覧いただけますが、屋外での展示はヒナの体が十分大きくなってから行う予定です。公開日は決まりしだい、葛西臨海水族園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)にてお知らせします。
10羽(オス4、メス4、不明2) ※今回孵化したヒナを含みます。
22園館 282羽(オス142、メス110、不明30)
資料:オウサマペンギン国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
オウサマペンギン(ペンギン目 ペンギン科)
(東京都ズーストック種)
葛西臨海水族園では、ご自宅などからも水族園の魅力を感じていただくため、一般社団法人VR革新機構のご協力のもと、園内の高画質のVR(バーチャルリアリティ)映像を制作しました。当園の開園記念日である10月10日に公開します。
このVR映像では、地上30.7メートルにもなるエントランスの大きなガラスドームや、ドーナツ型の大水槽で群泳するクロマグロを観覧できるアクアシアターなど、水族園のなかをまるで探検するように楽しむことができます。VR映像内のリンクポイントにカーソルを合わせると東京ズーネットの「うごく!どうぶつ図鑑」とリンクし、水槽での生き物の様子もご覧いただくことができます。
隠れた見どころも探そう!園長のとっておきトーク映像も
令和2年10月10日(土曜日) 10時00分~
※公開期間は令和3年3月末までの予定ですが、期間延長の場合は葛西臨海水族園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。
高画質のVR映像により葛西臨海水族園の園内を鑑賞することができます
葛西臨海水族園ホームページからVR映像を視聴することができます。
VR映像として鑑賞いただく場合には、専用ゴーグルまたはメガネが必要です。パソコンやスマートフォンなどをご使用の場合は、3Dビューでお楽しみいただけます。なお、園内の順路は葛西臨海水族園ホームページの園内マップをご確認ください。
※VR映像は新型コロナウイルスの影響で入場制限を行っている施設をボランティア活動で支援する、一般社団法人VR革新機構のご協力のもと、令和2年9月に撮影して制作したものです。園内の展示などは随時変更する場合がありますので、ご了承ください。
※映像の閲覧は無料ですが、通信料はご覧になる方ご自身の負担となります。
葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やナチュラリストが海や川の環境、そこにくらす生き物のおもしろさ、そして研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座「海の学び舎」を開催します。
今年度は全3回、葛西臨海水族園における研究にフォーカスします。水族館は生き物を飼育して展示しているだけではありません。飼育技術の向上や繁殖、生息域内外の野生生物の保全などをめざした研究活動を広く行っています。
第1回は、「ユウゼン」の研究を紹介します。日本固有のチョウチョウウオのなかまユウゼンの知られざる繁殖生態について、小笠原父島でのフィールドワークを通して初めてわかったことをお話しします。高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください。
産卵直前のユウゼンのペア(左:オス 右:メス)
令和2年10月25日(日曜日) 10時00分~12時00分
ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートで実施
高校生・大学生
50名 ※事前申込制(先着順)
無料 ※通信料は参加者ご自身の負担となります。
「フィールド調査でわかったユウゼンの生態」
松村哲(葛西臨海水族園 調査係)
松村哲/小笠原にて
葛西臨海水族園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)の受付フォームからお申し込みください。
お申込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園教育普及係までご連絡ください。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
令和2年10月22日(木曜日)送信分まで有効
※先着順で受け付けます。
※締切前に定員に達した際は、葛西臨海水族園ホームページでお知らせします。
「海の学び舎」は全3回のシリーズプログラムです。毎回異なる内容で実施します。
第2回「メンダコの飼育と繁殖(仮)」
第3回「砂の隙間の生き物たち(仮)」
※参加申込みは、回ごとに受け付けます。
※詳細・最新情報についてはホームページをご確認ください。
このイベントは公益財団法人藤原ナチュラルヒストリー振興財団40周年記念事業のひとつとして実施します。
【葛西臨海水族園】
10月1日(木曜日)都民の日、10月10日(土曜日)開園記念日は入園料無料
※開園日については東京ズーネット(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。
※整理券予約システムを導入して1日の入園者数を制限しています。
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