2020年09月27日
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部
都立広尾病院における新型コロナウイルス感染者の発生について(第837報)
都立広尾病院において、患者3名と職員2名の新型コロナウイルスの感染が確認されましたので、ご報告いたします。
なお、今回の感染確認に伴い、当院の診療体制を一部縮小いたします。
病院を利用されている患者とその御家族、地域の医療機関を始めとする関係機関の皆様に御迷惑と御心配をお掛けすることをお詫び申し上げます。
1 感染確認の状況
- 9月24日(木曜日)に当院から転院した患者Aが、転院先の医療機関で発熱のためPCR検査を実施したところ「陽性」が判明。翌9月25日(金曜日)、当院に再入院
- 患者Aの陽性判明を受け、転院前に同室だった患者4名のPCR検査を9月25日に実施し、同日、患者1名(患者B)の「陽性」が判明。他の患者3名は「陰性」であり、個室で健康観察中
- 患者A、Bが入院していた病棟の別の病室の患者Cについて、9月26日(土曜日)に転院前のPCR検査を実施したところ、9月27日(日曜日)「陽性」が判明
- 病棟で診療を行っている外科の医師(職員1)が、9月26日午後、倦怠感と下痢症状があり、9月27日朝37.9℃の発熱・頭痛等の症状が出現したため、同日PCR検査を実施したところ、「陽性」が判明
- 当該病棟で業務を行った他の病棟の看護師(職員2)が、9月27日に発熱37.9℃があり、抗原定量検査を実施したところ、「陽性」が判明
- 当該病棟は、新型コロナウイルス感染患者が入院する病棟ではない。また、看護師(職員2)が勤務する他の病棟は、新型コロナウイルス感染患者が入院する病棟である。
陽性が判明した職員の概要
|
職員1 |
職員2 |
所属 |
外科 |
新型コロナウイルス感染症の専用病棟
(一般病棟で業務に従事) |
年代 |
40代 |
20代 |
性別 |
男性 |
女性 |
職種 |
医師 |
看護師 |
居住地 |
都内 |
都内 |
現在の症状等 |
倦怠感、下痢、発熱、頭痛、鼻汁
当院入院中 |
発熱、倦怠感
宿泊療養(調整)中 |
陽性判明日 |
9月27日 |
9月27日 |
2 病院の対応等
- 患者Aと同室で既に退院している患者2名については、病院からの感染報告により、居住地の保健所が健康観察等を行っている。
- 患者Aと同室で既に退院していた患者2名の退院後に入院し、患者Bと同室になった患者2名について9月26日にPCR検査を実施し、「陰性」を確認した。個室管理で健康観察を継続する。
- 当該病棟に入院中の他の患者28名及び職員1が診察を行っている他の病棟(職員2が勤務する病棟とは別の病棟)の入院患者4名について、9月27日にPCR検査を実施し、引き続き健康観察を行う。
- 所管保健所の指導を踏まえ、当該病棟の診療等に関係する職員等は、現時点で判明している限り90名(看護師40名、医師45名、リハビリ科職員4名及び医学生1名)であり、このうち、患者Aの濃厚接触者は看護師1名であり、また、医師(職員1)の濃厚接触者は、外科医師4名及び医学生1名の計5名である。これらの90名の職員等については、順次PCR検査を行うとともに、濃厚接触者は自宅待機とした。
- 看護師(職員2)の接触者は、現時点で判明している限り56名(患者28名、医師1名、看護師27名)で、このうち、濃厚接触者は医師1名、看護師1名である。これらの56名の職員についても、順次PCR検査を行うとともに、濃厚接触者は自宅待機とした。
- 感染が判明した患者が入院していた病室については、9月26日に消毒を行った。また、病棟の手すり、ドアノブ等の接触面の消毒は毎日実施している。
- 医局並びに医師休憩室についても、9月27日に消毒を行った。
- 引き続き、職員の手指消毒やサージカルマスク着用の標準的予防策の徹底及び感染管理担当による巡回点検を実施する。
- 所管保健所の指導を踏まえ調査を行っているが、現時点で感染ルートは不明である。引き続き調査に協力していく。
3 今後の診療について
- 所管保健所の指導を踏まえ、患者の感染があった病棟は、患者及び職員のPCR検査の結果が判明するまで、当該病棟の新規入院患者の受入を停止する。
- 外来診療については通常診療をこれまでどおり継続する。
※参考資料 陽性者一覧(PDF:234KB)
関連情報
東京都防災ホームページ 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報
問い合わせ先
広尾病院事務局庶務課
電話 03-3444-1181
病院経営本部サービス推進部事業支援課
電話 03-5320-5835 |