野生鳥獣の保護管理事業について(自由意見)
Q17 野生鳥獣の保護管理事業について、あなたのご意見を自由にお書きください。
(n=435)
- 野生鳥獣保護管理事業に関すること…170件
- 野生鳥獣の被害と対策に関すること…153件
- 野生鳥獣との共存に関すること…71件
- 野生鳥獣の保護に関すること…30件
- その他…11件
主なご意見
(1) 野生鳥獣保護管理事業に関すること 170件
- 今回のアンケートで、都も野生動物に関する色々な政策をやっているのだと初めて知った。私の浅学さもあるが、より広報をすれば都民の理解が進み、スムーズに協力を得られるのではないかと思った。また、我々都民にできることは、ごみ(特に生ごみ)の適切な処理や、ハト等の野生動物にみだりに餌をやらないこと等、微々たることだが、できることから協力していきたいと思った。
(男性 20代 世田谷区)
- とても興味深い、また、大切な活動をされているので、公園など多くの人や鳥が集まる所に貼紙などがあったら、より多くの人に知ってもらえていいのかなと思った。野生鳥獣に関しての知識が全然なかったので、問題があることを理解して、生活における野生鳥獣をもっと意識していきたいと思った。
(女性 20代 武蔵野市)
- 生態系を崩さないことと、人間の生活に支障が出ないこととのバランスを見ながら、対策をしてほしい。アライグマやハクビシンに関しては、ほとんど知らなかったので、情報を発信してほしい。
(女性 20代 武蔵野市)
- 東京都に住んでいると、クマやシカの被害は遠い地域のことのように思いがちだが、意外と発生していると知って驚いた。民放メディアで見聞きしたことが記憶に残っているので、東京都もそういう形で発信していくと、知識として浸透するのではないかと思う。
(女性 20代 国分寺市)
- 今回、初めて知ったことが多かった。まずは、被害の現状だけでも都民が広く知る機会を作るべきと思いました。
(女性 30代 江東区)
- 都の取組について、知らないと思うことが多い内容でした。東京に幼い頃より住んでいる人は、学校教育の現場で学ぶ機会を設けることができると思うが、大人になってから移り住んでくる人には、幅広く東京について学ぶ機会がなく、情報を得ようとしないと、地元のことであっても、知らないままに生活してしまうことが多いと思う。東京都として、このような取組を積極的に行っていること、行っている目的も含めて、広く広報活動していくことが、まずは必要なのではないかと感じる。知ることによって、自身の行動が変えていける人は多いと思う。
(女性 30代 国立市)
- 野生鳥獣の保護管理事業が、私たちの生活を守るだけでなく、野生鳥獣の生活を適正に守るために、日々、取り組まれている事業であると分かりました。個々について良く策が練られており、誇らしく思いました。今回、この都政モニターによるアンケートにて、これらの取組を知ることができ、非常に良い機会となりました。ありがとうございました。
(男性 40代 世田谷区)
- 動物と人間たちは、共存をしていくのがベストだと思います。しかし、それぞれの世界があるため、それぞれの世界で、一方の存在が大きくなると支障が出るのが、今の状況だと思います。動物には難しいことですが、私たち人間が、こうしたら自然や動物たちが嫌がらないかな、困らないかな、と考えながら行動していく。人間に思いやりを持つように、自然を保護して動物社会を守る、都心部のごみを適切に処理する等が必要だと思います。それぞれの区域の事情を優先しつつ、バランスよく社会を作っていく都の対策は、非常に興味を持ち勉強にもなりました。今回のことが、もっと多くの人に知ってもらえたら、大都市と自然の調和ができるようになれば、東京は世界的にもすばらしい場所になると思います。
(女性 40代 渋谷区)
- 野生鳥獣の保護管理事業について、まず、東京都内にこれだけの野生鳥獣が、人間と共存していること自体、日常生活を送る中であまり知りませんでした。野生鳥獣の生態系を壊すことなく、共存していくことは、とても重要なことだと思います。
(男性 40代 品川区)
- 東京都の鳥獣管理事業のメインは、カラス対策がほとんどだと思っていたが、今回、アライグマやハクビシン、シカ、クマと、大型の野生動物の対策も取られていることを知り、驚いた。鳥獣との共存を目指したいとは思うが、被害に遭われている方にとっては、深刻な問題であると思う。クマの対策で取られているようなゾーニングは、アライグマやハクビシンでは難しそうだ。困っている自治体や地域の方と共に、都として、専門家を交えて対策を講じていただけることを望む。私の住んでいる地域では、カラス対策が最も身近である。ごみ集積所を荒らされることに困っていたが、対策用ネットの普及は効果的だったと感じている。今回、カラスの数自体も、都の施策で大きく減少していることを知り、ありがたく思う。カラスも生態系の一つであるので、ゼロにするのではなく、上手に共存できるとよいとは思うが、またこれも、人間本位の考えであると反省もするところである。
(女性 50代 港区)
- ハクビシンは、何回か家の近くで見かけたことがあります。こんな都会にどこから来るのか、不思議でした。野生鳥獣の保護管理事業のこともほとんど知らないことなので、これから興味を持ち、調べてみたいと思いました。
(女性 50代 渋谷区)
- 巣から落ちた野生の鳥のヒナを見てもそのままにしておく、拾わない、ということは、動物病院の待合室のポスターで見て知っていました。他の場所で見た記憶がないので、多くの人が知っていることだとは思えず、もっとポスターを増やして周知させてもよいのでは、と思います。
(女性 60代 文京区)
- 都や区市町村の野生鳥獣の保護政策には基本的に賛同します。保護と駆除の均衡が重要であると考えます。野生鳥獣にあっては、農林業や人畜に被害が及ばないように、特に管理が重要と考え、クマについては、都が推進している緩衝地帯を設けながら、必要に応じて駆除することもやむを得ないでしょう。住宅地に生息し、悪影響を与えるハクビシン等については、捕獲し個体数を減少させる必要があるのではないかと考えます。一方、鳥獣との共存の根本精神は、常に持ち続けることを忘れてはならないと思います。
(男性 60代 練馬区)
- 野生鳥獣保護管理事業について、カラス事案を除いては、不勉強ながら、東京都の取組であるとは知らず、今回、知識を得ることができ、勉強になりました。「自然のものはなるべく自然のあるがままとし、人間の過剰な介入はなるべく行わない」という都のスタンスに共感します。生態系を構成する大切な要素である野生鳥獣と私たち人間との共生、快適な関わりの構築は、未来に向けて重要なことと考えます。それゆえ、「生物多様性の確保、生活環境の保全、農林水産業の健全な発展」のための野生鳥獣保護管理の施策の一つ一つに有意義な印象を受けました。個人的には、クマとのすみ分けで取り上げられていた「ゾーン管理」は、実際に支障なく実施、危険なく維持できるか多少懐疑的ではありますが、興味深い手法であると考えます。
(女性 60代 三鷹市)
(2) 野生鳥獣の被害と対策に関すること 153件
- むやみに野生に手を入れない方がよいと思うが、害がある動物の駆除はやむを得ない。
(女性 20代 練馬区)
- これらの動物の数が増えた原因として、どれも人間が関わっているものが多い。そのため、捕獲して数を減らすことだけを試みるのではなく、私たちがごみの管理を徹底し、不必要に野生動物を刺激しないことが重要だと思った。
(女性 20代 葛飾区)
- カラスやスズメ、ハトのような鳥は、しょっちゅう姿を見るし、鳴き声を聞くので存在は分かっていたが、クマやシカのように大きい動物も東京にいるとは知らなかった。一般家庭でもできる対策があったら、広く周知してほしい。
(女性 20代 小金井市)
- カラスやハトと異なり、アライグマやシカ、ハクビシンなどは、私にとって身近な存在ではありません。しかし、これらの野生鳥獣が都内に生息している以上、適正に管理することは、不可欠であると感じました。
(男性 30代 中野区)
- まずは、外来種の駆除を優先して進めてほしい。住宅地でのハクビシンの被害は深刻です。
(男性 40代 新宿区)
- 人間の生活に危険や影響があるのなら、適切に保護管理するべきと思います。
(女性 40代 足立区)
- 人間の経済活動を阻害しない程度に野生動物を保護することが大切だが、元から日本に存在しなかった外来種は駆除すべき。
(男性 50代 中央区)
- 人の生活の身近に害があれば、共存は難しいでしょう。危険をもたらす鳥獣に関しては、場合によっては駆除もやむを得ないのではないでしょうか。動物の家屋への侵入や、鳥のふん被害だけでも、住人は暮らしにくいですし、疲弊します。わざわざ人間の近くに来ないで、それぞれの生態に合った住みかにいてくれると、一番よいのですが。
(女性 50代 世田谷区)
- アライグマ等の外来種に対しては徹底的な駆除の推進が必要です。ニホンジカ等の在来種については、バランスよく基本的には保護しなければならない。外来種は住宅地でも見かけることがあり、相当数繁殖しているのではないかと思う。見かけたら、どこに連絡すべきか周知が必要である。
(男性 50代 練馬区)
- 私が住んでいる地域では、カラスによる生ごみの食べ散らかしが多く見られますので、これらの野生鳥獣の保護については、慎重に考慮しなければならないと思います。
(男性 60代 青梅市)
- カラス以外は、見たことがないので、都内でこんなに被害を受けていることを、このアンケートで初めて知りました。この現状と取組を、もっと知ってもらうように周知したらよいと思います。
(女性 70歳以上 武蔵村山市)
(3) 野生鳥獣との共存に関すること 71件
- 人間と動物が共生できる社会になるのであれば、できる限り協力したいと思う。
(女性 30代 北区)
- 都内でのシカの生息数が多いことに驚いた。農作物等への被害もあるので簡単ではないだろうが、駆除という形よりも生息地域のすみ分け等の対策が理想的だと感じている。
(女性 40代 中央区)
- 人間の進出が、野生動物の生息地域を奪っているという側面は否めないと思います。動物たちも、ある意味で、生存する権利はあると言えると思うので、人間に過度の被害を及ぼさない限りは、そっとしてあげたいですが、ここまで人間が多くなるとそれ自体難しくなります。好ましくはありませんが、一定の野生動物保護区のような地域を定めて、そこには人が立ち入らないようにする等の施策も必要であると考えています。
(男性 50代 練馬区)
- 自然を残し、人と共存して、野生鳥獣も暮らしやすい東京であってほしいと思います。
(女性 60代 世田谷区)
- 自然体系の維持のためにも、できるだけ野生鳥獣と共存できるような、保護管理事業の更なる推進が必要と思われる。
(男性 70歳以上 中央区)
- 野生鳥獣が人間社会に近づくのは、ある程度人間による開発の影響もある。よって、やみくもに捕獲・処分するのではなく、共生の視点からのすみ分けも必要と考える。
(男性 70歳以上 小金井市)
(4) 野生鳥獣の保護に関すること 30件
- 野生鳥獣を保護するには、近づかない、餌を与えないことだと思う。そして、生息できる自然環境を守ることだと思う。
(女性 30代 港区)
- 絶滅危惧種などの保護は、積極的に行っていくべきだと考える。
(男性 40代 豊島区)
- 野生鳥獣が増え過ぎない程度に保護していくことは、大切だと思う。
(男性 70歳以上 荒川区)