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報道発表資料  2020年10月29日  福祉保健局

食中毒の発生について
中野区内の公立小学校が調理し提供した給食で発生した食中毒

探知

10月22日(木曜日)午前10時00分、中野区内の医師から中野区保健所に、「中野区内の同じ小学校に通う児童10名が食中毒様症状を呈して受診した。患者の検便を実施したところ、4名からカンピロバクターを検出した。」旨、連絡があった。

調査結果

中野区保健所は、探知後ただちに調査を実施した。

  • 患者は、同校の児童103名、教育実習生1名及び給食調理従事者1名の計105名で、患者が10月12日(月曜日)午後3時30分から10月22日(木曜日)午後9時00分にかけて、下痢、発熱等の症状を呈していた。
  • 患者の共通食は同校が調理した給食のみであった。
  • 同校で提供された食品の検食(原材料の鶏肉)からカンピロバクターを検出した。

決定

中野区保健所は、本日、以下の理由により、本件を同校が調理提供した給食を原因とする食中毒と断定した。

  • 患者の共通食は学校の給食のみであった。
  • 同校の食品の検食(原材料の鶏肉)からカンピロバクターを検出した。
  • 患者ふん便からカンピロバクターを検出した。
  • 患者の症状が同物質によるものと一致し、患者の発症時間に一峰性が見られた。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

中野区は、本日から7日間の給食の供給停止の処分を行った。

発症関係
10月29日午後1時00分現在
発症日時 10月12日(月曜日)午後3時30分から10月22日(木曜日)午後9時00分まで
症状 下痢、発熱等
発症場所 自宅、学校
患者数 総数105名
(内訳)
男:52名(年齢6~19歳)
女:53名(年齢6~23歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 24か所55名(男30名、女25名)
原因食品 調理提供した給食
病因物質 カンピロバクター
原因施設 施設名 ●●●●
業種 集団給食(届出)
給食供給者 ●●●●
施設所在地 東京都中野区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 【10月7日(水曜日)の給食】
まいたけごはん、ひじきとチーズの春巻き、甘辛ポテト、田舎汁、牛乳
【10月8日(木曜日)の給食】
イカのチリソース、豆モヤシのナムル、春雨スープ、ごはん、牛乳
【10月9日(金曜日)の給食】
タンメン、芋餅、梨、牛乳
【10月12日(月曜日)の給食】
お豆腐ミートローフ、カレーソテー、ポトフ、ミルクパン、牛乳
【10月13日(火曜日)の給食】
肉ワカメうどん、大豆入りかき揚げ、水菜とツナの和え物、梨、牛乳
【10月14日(水曜日)の給食】
鶏ごぼうピラフ、パスタスープ、オレンジゼリー、牛乳
検査関係
10月29日午後1時00分現在
  • 検査実施機関
    東京都健康安全研究センター
  • 食品検食
    21検体中2検体からカンピロバクター、4検体からサルモネラを検出、14検体陰性、3検体検査中
  • 参考食品
    1検体検査中
  • 拭き取り
    16検体中1検体から黄色ブドウ球菌を検出、15検体陰性
  • 従事者ふん便
    13検体中1検体からカンピロバクターを検出、12検体検査中
  • 患者ふん便
    49検体中12検体からカンピロバクターを検出、1検体陰性、36検体検査中

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~10月28日まで 87件 698名 0名
(昨年同期) (99件) (726名) (0名)
本年10月中(28日まで) 7件 18名 0名
(昨年同期) (11件) (61名) (0名)

※参考資料 カンピロバクター(PDF:102KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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