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報道発表資料  2020年10月31日  建設局, (公財)東京動物園協会

恩賜上野動物園情報
アジアゾウが生まれました

恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、開園以来初めてアジアゾウが生まれましたのでお知らせします。

1.生まれたアジアゾウ

  • 誕生日
    2020年10月31日(土曜日)午前5時44分
  • 頭数
    1頭
  • 性別
    オス
  • 体高
    100センチメートル(背中までの高さ)
  • 体重
    120.5キログラム
  • 両親
    • 母親:ウタイ(22歳)
      1998年2月7日 タイ生まれ
    • 父親:アティ
      1996年12月14日 タイ生まれ
      2020年8月24日 死亡

アジアゾウの写真

生まれたアジアゾウ
(撮影日:令和2年10月31日)

※ウタイは2002年10月11日に愛子内親王ご誕生の機会に、タイ国スリン県から日本国民へ友好のしるしとして寄贈され、アティ(オス)とともに上野動物園に来園しました。

2.経緯

平成31年1月にウタイ(当時20歳)とアティ(当時22歳)を繁殖のため同居させたところ、1月13日及び14日にそれぞれ一度ずつ交尾が確認されました。その後、定期的に測定していたウタイの血中ホルモン(プロジェステロン)値が2月末ごろから上昇し、妊娠に至っていない場合には下がるはずの値が4月に入っても高いままであったこと、令和元年9月23日に実施した超音波(エコー)検査により胎児の骨格と心拍が確認されたことから、妊娠と判断しました(令和元年10月10日報道発表)。
その後、経過観察を続け、令和2年10月27日にははじめて乳汁の分泌を確認しました。また、以前から測定を行っていたプロジェステロン(黄体ホルモン)の量の低下が確認されたことや、前夜から陣痛などの出産の兆候を認め、10月31日(早朝)に出産を確認しました。

3.公開予定などについて

公開日は決まり次第、恩賜上野動物園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)にてお知らせします。

4.当園での飼育状況(令和2年10月31日現在)

4頭(オス1、メス3) ※今回生まれた1頭を含みます。

参考

アジアゾウ(長鼻目 ゾウ科)
(ワシントン条約附属書第1表、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧種)東京都ズーストック種)

  • 学名
    Elephas maximus
  • 英名
    Asian Elephant
  • 分布
    南~東南アジア、および中国
  • 形態
    体重3~6トン、体高2~4メートル。体色は灰色もしくは灰褐色。加齢とともに皮膚の色素が抜け、体色の薄い部分が目立ってくることがあります。一般的にメスの牙(切歯)は小さく、オスの方が大きく目立ちます。雌雄ともに全く生えない個体もいます。エサを食べるための臼歯は一生の間に5回生え変わります。鼻先の上部に突起がひとつあり、爪は前肢5個、後肢4個。頭の横の部分に側頭腺と呼ばれる分泌腺があり、興奮時などに液体が分泌されます。
  • 生態
    森林に生息し、植物を食べます。5~10頭のメスとその子どもによる群れで行動します。メスは10歳程度で繁殖可能となり、妊娠期間は630~660日程度。産仔数は1頭。オスは成長すると群れを離れて単独で行動します。オスには年1回程度、「マスト」と呼ばれる興奮期がありますが、繁殖行動との関係は明らかではありません。

※「第1表」の数字の正しい表記はローマ数字です。

問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園
電話 03-3828-5171(代表)17時00分まで
恩賜上野動物園教育普及課
電話 03-3822-5811
建設局公園緑地部管理課
電話 03-5320-5365

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