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2021年03月06日 建設局,(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園(園長福田豊)は、令和2年12月26日から当面の間、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休園しています。令和3年3月6日夕方、当園で飼育しているジャイアントパンダに強い発情の兆候があらわれたため、自然交配を目指してジャイアントパンダ2頭を同居させたところ、交尾行動を確認しましたのでお知らせします。
3月6日(土曜日)夕方、オス(リーリー)とメス(シンシン)の柵越しのお見合いを実施したところ、2頭で頻繁に鳴き交わし、メスが尾を上げオスの受け入れ態勢を取るなど、強い発情の状況が見られたため、午後4時35分からオスとメスを同じ放飼場に入れ、同居させました。1回目の同居は交尾に至らず、4時40分に一度、同居を終了しました。
その後、午後5時6分に再度、同居させたところ、5時8分から65秒間交尾行動を確認し、その後、5時11分に同居を終了させ、別々の放飼場に移しました。
シンシン
上:リーリー、下:シンシン
引き続き2頭の状態を観察し、交尾の可能性が高いと判断した場合には、再度同居を試みます。
発情の兆候が収まった後は、通常の飼育管理の中で妊娠の可能性を確認していくこととなります。
今後の情報提供はホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)にて行います。
ジャイアントパンダ(食肉目 クマ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」「2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。
【注1】着床遅延(ちゃくしょうちえん)
受精卵がすぐに子宮内膜に着床せず、胚盤胞の状態でしばらくの間子宮内に浮遊し、それから着床・発育を始める現象。温・寒帯に分布するクマ類やイタチ類、鰭脚類、カンガルーなどに認められている。着床までの時間によって妊娠期間が変わる。
【注2】偽妊娠(ぎにんしん)
偽妊娠は病気ではなく生理現象の一種である。排卵すると、受精しなくても妊娠と同じ経過をたどることが知られている。発情の後、妊娠しなくても、尿中ホルモン値の上昇、動作の不活発、長い休息時間、食欲不振、乳頭の明瞭化、乳房の腫脹、巣作り行動など妊娠した場合と同様の現象が現れる。これを偽妊娠と呼ぶ。出産することがないまま日数が経過し、上記の変化が認められなくなって終息する。
問い合わせ先 (公財)東京動物園協会 恩賜上野動物園 電話 03-3828-5171(代表)17時00分まで 恩賜上野動物園教育普及課 電話 03-3822-5811 建設局公園緑地部管理課 電話 03-5320-5365 |
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