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報道発表資料  2021年03月10日  建設局, (公財)東京動物園協会

アジアゾウの「ダヤー」が死亡しました

恩賜上野動物園(園長 福田豊)において、このたびアジアゾウの「ダヤー」が死亡しましたので、お知らせします。

1.死亡したアジアゾウ

  • 死亡確認日
    2021年3月9日(火曜日)
  • 名前
    ダヤー
  • 性別
    メス
  • 年齢
    推定44歳
  • 来歴
    出生日不明(1977年ごろと推定)インド生まれ
    1984年9月20日 恩賜上野動物園に受入れ
  • 死因
    調査中

ゾウの写真

アジアゾウ「ダヤー」
(撮影日:令和3年2月23日)

2.経過

昨年暮れから食欲不振や体重の減少などがみられ、体調が不安定になっていました。検査を実施したところ貧血や腎機能の低下、腹水の貯留などが認められたため治療を行っていましたが、3月9日の朝、立ち上がることができなくなっているのを職員が確認しました。ゾウは長時間横たわったままだと内臓を圧迫して容体が悪化する恐れもあるため、飼育担当と獣医師により、体に負担が少ない体勢をとらせるなどの措置をとりましたが、9日昼過ぎに死亡を確認しました。

ダヤーについて

ダヤーは1984年にインドのインディラ・ガンジー首相(当時)から日本政府に寄贈され、メスの「アーシャー」(2009年に愛知・豊橋総合動植物公園に移動)とともに上野動物園に来園しました。

3.当園での飼育状況(令和3年3月9日現在)

3頭(オス1、メス2) ※今回死亡した「ダヤー」は含みません。

  • オス
    「アルン」 2020年10月31日生まれ(0歳) 恩賜上野動物園生まれ
  • メス
    「スーリヤ」 出生日不明(推定27歳) 2001年4月5日にインドから受入れ
    「ウタイ」 1998年2月7日生まれ(23歳) 2002年10月11日にタイから受入れ

4.国内の飼育状況(令和2年12月31日現在)

32 園館82頭(オス21、メス61)
資料:国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

アジアゾウ(長鼻目 ゾウ科)
(ワシントン条約附属書第1表、IUCN レッドリスト:EN(絶滅危惧種)東京都ズーストック種)
※「第1表」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Elephas maximus
  • 英名
    Asian Elephant
  • 分布
    南~東南アジア、および中国
  • 形態
    体重3~6トン、体高2~4メートル。体色は灰色もしくは灰褐色。加齢とともに皮膚の色素が抜け、体色の薄い部分が目立ってくることがあります。一般的にメスの牙(切歯)は小さく、オスの方が大きく目立ちます。雌雄ともに全く生えない個体もいます。エサを食べるための臼歯は一生の間に5回生え変わります。鼻先の上部に突起がひとつあり、爪は前肢5個、後肢4個。頭の横の部分に側頭腺と呼ばれる分泌腺があり、興奮時などに液体が分泌されます。
  • 生態
    森林に生息し、植物を食べます。5~10頭のメスとその子どもによる群れで行動します。メスは10歳程度で繁殖可能となり、妊娠期間は630~660日程度。産仔数は1頭。オスは成長すると群れを離れて単独で行動します。オスには年1回程度、「マスト」と呼ばれる興奮期がありますが、繁殖行動との関係は明らかではありません。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園
電話 03-3828-5171(代表)17時00分まで
恩賜上野動物園教育普及課
電話 03-3822-5811
建設局公園緑地部管理課
電話 03-5320-5365

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