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2021年03月25日 産業労働局, (公財)東京都中小企業振興公社
東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社では、都内の中小製造事業者が、生産現場である工場へ先駆的に「ローカル5G」を導入し、リモート操作による自動化・省力化や、熟練工の技能伝承などへ活用することで、工場のスマート化を図る取組に対し、5Gの導入・運用等に必要となる経費の一部を助成する「5Gによる工場のスマート化モデル事業」を実施しております。この度、3件の採択企業が決定しましたのでお知らせいたします。
自社カメラ、センサーへのローカル5G活用による生産性の向上
複合機部品や半導体配線基板等の表面処理加工を手掛けている同社は、対面での熟練工による技術指導や計測装置の実地確認など、人手による工程管理が課題としてあった。そこで、本事業でローカル5Gを導入し高精細カメラとAI技術を活用した作業現場での遠隔管理やリモートによる人材育成に加え、流量計や振動計のIoT化によるリアルタイムでの自動検知等を実現することで、生産性の向上を図る。
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自作検査機器へのローカル5G活用による生産性の向上と品質保証の明確化
工業用クロムめっき加工を行っている同社は、様々な形状の金型や部品を取り扱っており、その最終検品では一定数の不適合品が発生している。これまでに目視や触感などの検査体制を強化してきたが、人手による不適合品の発見精度の向上には限界がある。そこで、本事業でローカル5Gを活用し、高精細カメラで微細な部位まで撮影した画像をもとに自動判定できる外観検査システムの導入により、検査工程の自動化を図ることで、生産性の向上を図る。
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AI画像検査機のクラウド化による分析技術の多様化
主に自動車部品の製造を手掛ける同社では、外観検査で不具合品が発見されることで、検査に対する要求レベルが高まり、検査要員が減らせないことが課題であった。また、検査員にとって、不具合品を見つけなければならないことが精神的な負担となっている。そこで、検査精度の向上と検査負荷の低減を図るため、本事業でローカル5Gを導入し、高精細カメラで撮影した高解像度の部品画像をもとに、自社で開発したAI検査装置でキズを自動判定する仕組みを実用化することで、生産性向上を図る。
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令和2年12月1日現在で、東京都内に登記簿上の本店又は支店があり(個人にあっては都内で開業届出をして事業を営んでいる者)、2年以上事業を継続している中小企業者等(※都外設置の場合は都内に本店があること。詳細は以下の「導入場所」を参照のこと)
製造業
自社の製造工場でローカル5Gを活用し、生産方式の改善や効率化、ビジネスモデル革新等、都内ものづくり中小企業のモデルケースとなるような先駆的な事業
5Gの導入や運用に直接必要となる経費
原則として東京都内の自社製造工場における敷地内(テナント入居や借地含む。)
ただし、以下の2点を満たしていれば都外の自社製造工場も対象になります。
問い合わせ先 (制度全般に関すること) 産業労働局商工部創業支援課 電話 03-5320-4762 (助成金に関すること) (公財)東京都中小企業振興公社経営戦略課 電話 03-5822-7237 |
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