ここから本文です。
2021年06月21日 建設局, (公財)東京動物園協会
多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、このたびニホンコウノトリを愛媛県立とべ動物園(愛媛県伊予郡砥部町)から受け入れますので、お知らせします。
※兵庫県豊岡市内の水上(むながい)巣塔で孵化し、令和元年6月23日に巣立ちをした個体です。令和元年9月25日に愛媛県松山市内で左翼骨折のため、愛媛県立とべ動物園で保護されています。
受け入れるニホンコウノトリ
(撮影日:令和3年6月11日)
(写真提供:愛媛県立とべ動物園)
令和3年6月29日(火曜日)
多摩動物公園は、コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS:Inter-institutional Panel on Population Management of the Oriental White Stork)の一員として、他施設と協力しながら、遺伝的に健全な野外個体群および飼育下個体群の維持をめざし、ニホンコウノトリの保全に取り組んでいます。
受入予定のコウノトリはケガをして野生復帰ができないため、今回、IPPM-OWSの取組みの一環として、公益社団法人日本動物園水族館協会生物多様性委員会ニホンコウノトリ繁殖計画に従い、愛媛県立とべ動物園から受け入れることになりました。
54羽(オス26、メス26、不明2) ※今回受け入れる1羽は含みません。
17施設 185羽(オス94、メス91)
資料:ニホンコウノトリ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1B類)、特別天然記念物、東京都ズーストック種)
学名 Ciconia boyciana
英名 Oriental white stork
分布 東アジアの草原や湿地
生態等 全長約1.2メートル、体重約4キログラム。魚・カエル・ザリガニ・バッタなどを食べます。コウノトリは1回の産卵で2~5個の卵を産み、孵化日数は約30日とされ、孵化してから巣立ちまで約60日かかります。明治時代以前には日本でも普通に見られた鳥ですが、乱獲や農薬など環境の変化により、野生のものは日本から姿を消してしまいました。
その後、飼育下での繁殖が進み、平成17年から兵庫県が放鳥を開始。平成19年には野外で43年ぶりにヒナが巣立ちし、以後毎年、野外で繁殖しています。
※「附属書1」「1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。
問い合わせ先 (公財)東京動物園協会 多摩動物公園 電話 042-591-1611(代表)17時00分まで 多摩動物公園教育普及課 電話 042-591-1689 建設局公園緑地部計画課 電話 03-5320-5374 |
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.