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2021年07月20日 環境局
近年、伊豆大島において特定外来生物【注】であるキョンが増加しており、大島町の特産物であるアシタバ等を食べて被害を及ぼしているほか、絶滅危惧種のキンラン等も食べることから、生態系にも影響を与えています。
都はキョン対策の一環として、キョンの実態把握を目的に、毎年、生息状況調査を実施し、生息数の推定を行ってきました。今般、令和2年末の生息数を推定しましたのでお知らせします。
この結果を踏まえて、都は引き続き対策の強化に取り組んでいきます。
【注】海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの又は及ぼすおそれがあるものとして外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づき指定される種。
19,835頭
※階層ベイズ法により推定した中央値(下記参照)
令和元年度に到来した台風被害により破損した柵等を復旧するとともに、従来捕獲圧がかけられなかった地域での捕獲を強化した。その結果、令和2年度は過去最高となる5,034頭(令和元年度比1,458頭増)を捕獲した。これは年間の自然増加数相当を捕獲していると考えられ、推定生息数の増加に歯止めがかかり、横ばい傾向が続いている。
キョン(雄)体高40センチメートル程度
※信用区間:統計上、ある確率で実際の値がその中に入る範囲のこと。本表における「50%信用区間」とは、50%の確率でキョンの個体数がこの範囲内にあるというものである。
階層ベイズ法とは、モニタリング結果や捕獲効率などのデータを収集・蓄積し、全てのデータに最も合理的にあてはまる個体数を推定する統計手法である。
調査の種類や年によってデータに幅があるため、得られる数値は幅を持って示される。
最新のデータを加えて再計算を行うことでより現状にあった推定結果が得られることから、毎年公表するグラフは前年の折れ線グラフを延長したものではなく、最新のデータを加えて作り直したものである。
なお、昨年度公表したグラフにおける推定生息数の中央値は19,611頭(令和元年末)であった。
問い合わせ先 環境局自然環境部計画課 電話 03-5388-3506 |
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