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2021年09月16日 福祉保健局
東京都では、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、花粉飛散予測を実施するとともに、飛散花粉数の観測を行っています。
このたび、令和3年9月15日に「東京都花粉症対策検討委員会」をWeb会議形式で開催し、今春【注1】の都内スギ・ヒノキ花粉飛散状況の解析及び予測との比較検証等を行いましたので、その結果をお知らせします。
【注1】令和3年1月4日から5月12日までの期間
【注2】飛散花粉数の分類:「少ない:10個未満」、「やや多い:10~30個未満」、「多い:30~50個未満」、「非常に多い:50~100個未満」、「極めて多い:100個以上」(1日に観測された花粉数 単位:個/平方センチメートル)
(都では、日本アレルギー協会の基準をもとにして、「極めて多い」という区分を追加した独自の基準を使用している。)
飛散花粉数の都内12地点の平均は、3,751個/平方センチメートルとなり、昨春の1.5倍、過去10年平均(平成23年から令和2年)の6割だった。
飛散花粉数が「多い」以上の日数は、都内12地点の平均で29日となり、昨春(21日)よりも8日多かった。また、過去10年間平均(33日)よりも4日少なかった。
都内12地点の飛散花粉数の平均は、3,751個/平方センチメートルであり、予測値(3,600~4,900個/平方センチメートル)の範囲内だった。
区部平均では、予測の範囲内であり、多摩部平均では、予測最小値をわずかに下回った。
都内平均の飛散花粉数が「多い」以上の日数は、30日程度と予測していたところ、実際は29日であり、概ね予測どおりだった。
区部では27日、多摩部で31日程度と予測していたところ、実際は区部で30日、多摩部で29日となり、予測と比較すると区部では3日多く、多摩部で2日少なかった。
スギ花粉の飛散開始日【注3】は、葛飾と大田が2月6日と最も早く、次に青梅で2月10日、それ以外の地点では2月12日であった。
令和2年度第2回の委員会検討結果として発表した当初の予測は、2月12日から16日、2月1日公表した再予測は2月8日から12日であり、実際の飛散開始と予測で数日の差があった。
これは、令和3年1月中旬以降の気温が平年よりも高かったことにより、スギ雄花の開花が早まったものの、2月6日以降は、南寄りの風が吹かず、スギ花粉の発生源からの飛散が抑えられたことによるものと考えられた。
【注3】飛散開始日:一観測地点で、1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を原則として2日以上連続して観測した場合の最初の日(空中花粉測定および花粉情報標準化委員会の合意事項による。)
今回の委員会資料については、ホームページ(外部サイトへリンク)に公開しています。
東京都健康安全研究センター⇒花粉症対策のページ⇒東京都花粉症対策検討委員会
※草本花粉にもご注意ください!
夏から秋に飛散するイネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉の観測値について、以下のホームページで公開していますので、ご活用ください。
東京都の花粉情報バナー
問い合わせ先 東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 電話 03-3363-3487 |
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