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令和3年(2021年)10月28日更新
多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、このたびアムールトラの「ショウヘイ」(オス)を神戸市立王子動物園(兵庫県神戸市)に移動することになりましたので、お知らせします。
アムールトラ「ショウヘイ」
(撮影日:2021年9月8日)
2021年11月17日(水曜日)
当園では飼育園館同士で相互協力しながら、希少動物であるアムールトラの繁殖を進めています。
今回、公益社団法人日本動物園水族館協会種管理計画「2020年アムールトラ管理計画書」に基づき、新たなペア形成や繁殖をめざすため、ブリーディングローン【注】によりショウヘイを移動することになりました。
【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。
4頭(オス2、メス2) ※今回移動するショウヘイを含みます。
24施設 55頭(オス 25、メス 30)
資料:アムールトラ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
アムールトラ(食肉目 ネコ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧種)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」の数字の正しい表記はローマ数字です。
多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、今年5月に生まれたコアラの赤ちゃんが母親の袋の中で生育していますので、お知らせします。
出産したコアラ「こまち」
(撮影日:2021年10月18日)
当園では飼育園館同士で相互協力しながら、希少動物コアラの繁殖を進めています。2020年11月12日に埼玉県こども動物自然公園からオスの「コロン」を、2020年7月27日に名古屋市東山動植物園からメスの「こまち」を、ブリーディングローン【注】により受け入れました(コロンの所有園は鹿児島市平川動物公園であるため、平川動物公園とのブリーディングローンになります)。
今年4月のペアリングで交尾が見られ、5月18日に出産しました。順調に生育して、現在は母親の袋の口が開いた際にその隙間から赤ちゃんの体の一部が見えることがあります。
【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としています。
コアラを含めた有袋類は、おなかに育児嚢と呼ばれる袋を持ち、未熟な状態で生まれた嚢児をこの袋の中で育てます。コアラの妊娠から出産までの期間は約1ヶ月です。一般的に、大きさは約1.7センチメートル、体重約0.5グラムと未熟な状態で生まれます。生まれた嚢児はすぐに自力で育児嚢に移動し、嚢内の乳首に吸いつきます。その中で母乳を飲んで成長します。育児嚢に入ってから約6ヶ月で袋から出るようになり、これを出袋といいます。
5頭(オス2、メス2、不明1) ※生育中の赤ちゃんを含みます。
7園館 54頭(オス17、メス35、不明2)
資料:コアラ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
コアラ(双前歯目 コアラ科)
(IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。
【多摩動物公園】
※開園日については多摩動物公園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。
※整理券予約システムを導入して1日の入園者数を制限しています。
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