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2022年11月30日 建設局, (公財)東京都公園協会
国指定重要文化財である旧岩崎邸庭園にて、「旧岩崎邸で楽しむ金唐紙の世界」を開催いたします。
当園の洋館2階には、「金唐革紙(きんからかわし)」という貴重な壁紙が貼られた客室があり、ご来園の方々に大変ご好評いただいております。
その「金唐革紙」に焦点を当てた展示を期間限定にて開催いたします。ぜひ、浪漫あふれる金唐紙の世界を旧岩崎邸庭園でお楽しみください。
旧岩崎邸庭園洋館
金唐革紙の壁紙が貼られた洋館2階客室
ぶどう唐草文様(屏風一部)
ヨーロッパにおいて動物の革で作られていた金唐革を和紙で再現した物です。
金唐革紙は、明治の頃には欧米で高い評価を得て、日本の芸術産業として輸出も盛んに行われました。しかし、昭和初期には新技術の登場や需要の減少によって衰退、失われた工芸となってしまいました。
昭和の終わりごろ、一度途絶えてしまった金唐革紙の技術を復元しようという動きが起き、文化財関係の美術印刷を手がけていた上田尚氏(金唐紙研究所 代表)が復元に成功。一度失われた「金唐革紙」から、あらためて「蘇った」という意味を込めて「金唐紙」と呼んでいます。
令和4年12月17日(土曜日)~令和5年1月15日(日曜日)
9時00分~17時00分(最終入園は16時30分)
今回は例年より展示をスケールアップし、昭和60年頃から実施されてきた各地の重要文化財復元の際に使用された金唐紙の絵柄を展示します。また、金唐紙の技術を用いた絵画を施した額絵やパネル、茶席で使用される風炉先(ふろさき)屏風なども展示いたします。
絢爛豪華な金唐紙の世界を、当時の雰囲気に浸りお楽しみください。
幸運を運ぶといわれる一対の花喰鳥が象徴的に配された「花喰鳥(はなくいどり)」のほか、「アカンサス」、「桐花(きりばな)」等
過去の額絵、屏風展示の様子
東京芸術劇場の貴賓室天井で使用されている「田園風景」のほか、「狩人」、「バラ文様」など
過去のパネル展示の様子
百合の模様にハチやチョウ等の昆虫が繊細に描かれた「百合と昆虫」のほか、「葡萄文様」等
長野県岡谷市の旧林家住宅(国重要文化財)で使用されている「鳥とアイリス」のほか、「うず巻文様」等
旧岩崎邸庭園で使用された「花と曲線文様」、旧日本郵船小樽支店で使用された「菊花文様」等
過去の衝立展示の様子
旧岩崎邸庭園 洋館・和館
金唐紙研究所(代表 上田尚氏)
来園者の方々へお知らせです。本行事は、皆様の安全に配慮しながら、節電して実施する予定です。電力を「へらす」「つくる」「ためる」HTTに、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
国指定重要文化財。三菱財閥創設者岩崎彌太郎の長男で、第3代社長の岩崎久彌の邸宅として、明治29年(1896年)に竣工しました。往時は15,000坪の敷地に、20棟以上の建物が立ち並んでいましたが、現在は3分の1の敷地面積となり、ジョサイア・コンドル設計の洋館と撞球室、名棟梁大河喜十郎が手がけた和館大広間の3棟が残っています。
9時00分~17時00分(最終入園は16時30分)
12月29日~1月1日
台東区池之端1-3-45
※駐車場はございません。
一般 400円
65歳以上 200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
旧岩崎邸庭園サービスセンター
電話 03-3823-8340
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問い合わせ先 (公財)東京都公園協会文化財庭園課 電話 03-3232-3018 建設局公園緑地部管理課 電話 03-5320-5365 |
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