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報道発表資料  2023年01月17日  建設局, (公財)東京動物園協会

恩賜上野動物園情報 アイアイの子どもが成育中です

恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、絶滅が危惧されるアイアイの繁殖を目指して取り組んできましたが、このたび当園で誕生した子どもが成育していますので、お知らせします。なお、母親や子どもの健康管理のため、展示は中止しています。

1.誕生したアイアイ

誕生日

2023年1月3日(火曜日)

性別

不明

両親

  • 母親:ティーア
    2012年5月11日 恩賜上野動物園生まれ
  • 父親:ヒッチコック
    2005年2月22日 デューク・レムールセンター(アメリカ)生まれ
    2011年12月19日 サンディエゴ動物園(アメリカ)から当園に受入

写真
誕生したアイアイの子ども
(撮影日:2023年1月14日)

2.経緯

アイアイの生息地であるマダガスカルでは、環境破壊などでアイアイをはじめとする野生動物の多くが絶滅の危険にさらされており、国際的に連携して保全活動が進められています。当園では、1999年からマダガスカル国立チンバザザ動物園との共同研究に取り組み、2008年からは現地で保全活動をしているマダガスカル野生動植物グループ(MFG)に参画し、連携を強めています。
当園でのアイアイの繁殖成功は、このような国際的な連携による成果の1つであり、今回の子どもの誕生を含め、これまでの飼育下繁殖実績は計19回です。なお、母親のティーアは、今回が2度目の出産となります。

3.公開について

現在は母親や子どもの健康管理のため、展示は中止しています。公開時期は決まり次第、恩賜上野動物園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。

QRコードの画像
東京ズーネット

4.日本国内の飼育状況(2023年1月17日現在)

10頭(オス5、メス4、不明1) ※今回誕生した子どもを含みます。
※日本でアイアイを飼育する施設は当園のみです。

参考

アイアイ(霊長目 アイアイ科)
(ワシントン条約附属書1表、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1B類)、東京都ズーストック種)
※「1表」「1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Daubentonia madagascariensis
  • 英名
    Aye-aye
  • 分布
    マダガスカル
  • 生態等
    体長は頭胴長が36~44センチメートル、尾長が50~60センチメートルで、体重は2~3キログラム。夜行性でほぼ単独で生活しており、野生でのエサは、果実やラミーという木の種、幼虫などです。一生伸び続ける前歯で堅い実などに穴をあけ、極めて細長い中指を差し込み、中身をかき出して食べます。繁殖時の妊娠期間は155日前後で、枝で組んだ巣の中で通常は1頭の子を産みます。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園教育普及課
電話 03-3828-5171(代表)
建設局公園緑地部計画課
電話 03-5320-5374

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