東京の森林・林業について(自由意見)
Q18 東京の森林・林業や多摩産材について、ご意見をご自由にお書きください。
(n=469)
- 多摩産材(国産木材)に関すること…127件
- 広報・PRに関すること…93件
- 森林に関する施策全般…78件
- 林業に関すること…69件
- 森林の管理・整備に関すること…43件
- 森林との触れ合い、イベントに関すること…33件
- 木育に関すること…19件
- その他…7件
主なご意見
(1)多摩産材(国産木材)に関すること 127件
- 学校の授業で林業をされている方を間近で見た記憶があったため存在は知っていたが、多摩産材に名称があったり、マークがあったりしたのは知らなかった。(女性 20代 中野区)
- 私は今、多摩市にある大学に所属していますが、正直、多摩産材を知りませんでした。今後も、身近なところから啓発活動を続けて、周知度を高めていただきたいです。特に、幼い子供への木育は有効だと思います。木と触れ合う機会を作ることが、将来興味や愛着を抱くきっかけになると思います。(男性 20代 練馬区)
- 東京と森林は結び付かないけど、無くさずに残せるだけ残してほしい。子供を持ったときに、ハイキングやキャンプをしたいと思った。また、東京の木々が使われている商品を見つけたら、使ってみたいと思った。(女性 30代 中央区)
- 多摩地域は、花粉症の人がつらいスギ花粉の生産地だと思っていましたが、多摩産材という名前まで付いている木材があることを初めて知りました。私たちに身近なお箸やお椀、テーブルや机など買いやすい物があれば、率先して買いたいと思いました。そういう商品がたくさんできればいいなと感じます。学校給食などでも多摩産材のお箸を使えば、子供たちから親へ話が伝わり、東京の林業を知ってもらえるきっかけになるのでは、とも思いました。新しい東京土産に多摩産材の商品が加わるといいなと思います。(女性 40代 品川区)
- 多摩産材について知ってはいましたが、まだまだ一般に認知されていないと思います。公立学校の机や椅子として利用したり、公園や図書館などの公共施設で取り入れたりなど、都民が多摩産材と触れ合う機会をもっと多くするといいのではないかと感じました。(女性 40代 板橋区)
- 多少価格が高くても国産の木の魅力は感じることができるが、その中でも「多摩産材」の良さは正直分からず、説明できないので、その魅力を知る場がもっとあるといいと思った。子供たちにこの美しい自然を残すためにも、自然の脅威も含めて伝えていけるような勉強する場があれば、自分も参加したいと思った。(女性 40代 西東京市)
- 多摩産材について知らなかったので、興味を持ちました。若い人たちにもっとアピールすれば、林業に興味ある人もいっぱいいると思います。木材は公共施設などに活用して、幅広い年齢層が触れ合えるようになったらいいと思います。建物だけでなく、子供なら積み木、遊具など。高齢者にはベッドなど。(女性 50代 新宿区)
- 以前、幼稚園に勤務していた時に、多摩産材について知りました。興味はあったのですが、退職後になかなか触れ合う機会がなく、現在に至りました。都心部での多摩産材を使ったワークショップなどがあれば、大人も子供も参加でき、また興味を持つ方もいるのではないかと思います。(女性 50代 日野市)
- 東京の東部に住んでいるためか、東京の森林・林業にピンと来ないと感じたのを反省。美しい森があるのだから、大切に守り育んでいく東京都であってほしいし、都民も力を貸すべきだと思った。多摩木材は公共施設で使用し、身近なものとして感じられるようになるといいと思います。(女性 60代 荒川区)
- 温暖化対策での森林の役割は分かっていたが、他にもいろいろな役割を果たしているということが分かった。日本の林業を衰退させないためにも、小さなことでも役立つよう国産木材の商品を使うようにしたい。(女性 60代 豊島区)
- もっと早く知っていれば、家具等を求めたかった。これからも、もっと都民の目に入る場所を増やしてほしい。そして、手に入れたいと思いました。(女性 70歳以上 中野区)
(2)広報・PRに関すること 93件
- 全く知らないことばかりであった。子供への教育で、東京都の取り組みを伝えるべきだと思った。(女性 10代 新宿区)
- 自分は今回のアンケートで多摩産の木材があることを初めて知った。都として、広報活動を広く行っていくべきではと感じた。(男性 20代 江戸川区)
- 多摩地域に住んでいますが、多摩産材について何も知らなかったので、もっと積極的にアピールしていいと思います。(女性 30代 八王子市)
- アピールの難しさはあると思いますが、周知方法を更に検討した方がいいかと感じます。(男性 40代 府中市)
- 東京は、奥多摩に代表されるように森林資源が豊富です。東京の意外な一面として、もっと宣伝していってほしいです。(男性 40代 稲城市)
- 今回のアンケートで、初めて知ることが多かったです。普段、新聞やテレビのニュース、Webから積極的に情報を入手していると自負していますが、東京の森林・林業の情報はあまり目にしません。新規取組やイベント、あるいは学校との共同作業など、何かニュースを作り、発信していく姿勢が大事かと思います。(男性 50代 渋谷区)
- 休日に奥多摩へ行ったとき、東京の森林を大切に維持する必要を感じます。林業の活動は日常生活では目に付かないので、東京都が積極的にアピールする必要があると思います。また、多摩産材を建築に使うのもいいですが、椅子やテーブルなど日々触れるものに使用するとアピールできると思います。(男性 50代 府中市)
- 今回のアンケートで、今住んでいる場所から少し離れた場所にある東京の森林について、今後どう生かしていけばいいか考えるようになった。東京にある貴重な森林資源を生かすために、水道水の「東京水」と同じように、東京の木材も積極的にPRしてブランド化していければと思います。(男性 60代 多摩市)
- あまりこういう事例を見聞きすることが少なく、もっと積極的に情報発信するべきと思います。SDGSが大きく取り上げられている今こそ、より多くの人に知ってもらい、何らかの形で気軽に参加できる機会を増やしてほしいです。(女性 70歳以上 品川区)
(3)森林に関する施策全般 78件
- 個人的に東京都は、他県に比べると高層ビルや土地面積も関係はするものの、森林が少ないように感じます。ビルに森林(木材やミニサイズの森など)を置くことで、少しでも自然を感じられるといいかなと思います。
多摩産材に関しては、公共の物にところどころ使用することで、多摩産材の存在や有用性について周知できると思います。
林業者の人数の増加は、今ある危険や大変といった負のイメージを、環境を整えて改善することが大切だと思います。
また、木材を使用することで使用者に有益であることを実際に体験してもらうことで、木材を利用した製品が普及すると思います。(男性 10代 三鷹市)
- 森林と聞いてまず花粉症のことが思い浮かびました。継続的な林業のために、人材育成は急務とのことですが、花粉症解消のための事業を計画して、無花粉の杉や松に植え替えていく事業は都民の理解を得やすいのではないかと思います。
また、区部に住んでいると森林や林業に触れる機会がほとんどないため、日常で使用する施設や地下鉄等でも木材をもっと使用して、身近に感じていただけるようにしたらよいのでないかと思います。(男性 20代 新宿区)
- 森林に親しみを持ち、大切にしようという意識をより多くの人に持ってもらうためには、森林地域のみに対する取組だけではなく、都市部や住宅地域においても木々が身近にあり、その恩恵を感じられる(夏場の気温が下がる等)取組をすることも必要だと思う。(女性 40代 中野区)
- 環境問題の観点から森林保全は公的利益の多い事業だと思うので、国や都が所有することも意味があると思います。ビジネスとしてまだまだ開拓余地があると思うので、アイディアを持つスタートアップ企業をバックアップするなど、若い人へのアプローチも有効なのではないかと思います。
林業に興味はあるが、どういうステップで就業できるのか分からない人も多いと思うので、オンラインセミナーの開催、分かりやすい就業ステップの周知(Web展開)、具体的な仕事内容の公開(動画)、体験募集など、ITを使って展開するのも良いと思います。(女性 40代 北区)
- 多摩地区は大学が多くありますので、それらを活用するためのプロジェクトを立ち上げて、学生らに参加してもらうのがいいと思います。課題解決する力を養うことと、問題の認識において有効かと思います。(男性 50代 足立区)
- 林業に関わる人材の育成や、生業として林業を選択できる環境や収入面への支援をお願いしたいです。東京はCO2をたくさん排出していると思いますし、減災、水源保全などの役割もあり、都会との対比で身近な自然に触れられる場所としても森林を大事にしていきたいです。
多摩産材は個人で買うにはたぶん高そうですが、身近な公共施設などでどんどん使われて都民が触れられるといいと思います。(女性 50代 小金井市)
- 東京都の森林・林業問題を解決するため、全国的な課題として東京都が積極的に働きかけることを望みます。(男性 70歳以上 文京区)
(4)林業に関すること 69件
- 林業に従事することは大変なことだと思うが、これからも東京の森林が守られていくことを願う。そして、林業に携わっていらっしゃる方々への支援がしっかりと行われていくための体制を整えていただけるとうれしい。(女性 10代 荒川区)
- 高尾や奥多摩の山を登っていて、森林に関しては割と興味があった。山道を歩いていて、切られた木が転がっていたりするが、実際に切っているところを見たことはない。
林業に関する興味はあまりなかったため、どのような仕事をして、どのくらい稼げるのかなどといった知識がなかったので、林業に携わろうと思うことがなかった。林業について知れる機会があり、林業の魅力を伝えられることができれば、人も増えてくると思う。
現在、様々な場面で機械化が促進されているが、山道を歩くことで分かる、森林の機械化の難しさ。こんなところに重機が入るのは大変そうなどと思うことがあり、やはり機械では解決できないものも多いのではないかと思う。そのためには、やはり人材が必要だと思うし、知識も必要だと思う。
対面式の講座でなくても、オンラインで林業に関する講演会があれば、多くの人に林業を知ってもらえる機会になると思う。(男性 20代 国立市)
- 23区内に住んでいると、ほとんど多摩地区の情報は入ってこないし、林業についてもぼんやりとした知識しかない。子供たちに教えるにしても、「そういう仕事の人もいるんだ」という域を超えない気がする。
製品として売っていきたいのであれば、もっとブランド力を持たせるように、おしゃれなアンテナショップを作ったり、林業従事者を増やしたいのであれば、憧れの職業になるロールモデルを押し出したり、自然に近い場所に移住するメリットなどをアピールするといいのではないかと思う。(女性 30代 品川区)
- 林業従事者がたった260人というのに驚きましたが、これだけ人口の多い東京なので、きっと林業で働いてもいいと思う人はいるはず。まずは週末に親子体験や就業体験を実施し、少し興味を持っている人と積極的に接点を作りにいくことだと思います。民間のボランティア募集サイトや就職転職情報サイトも活用されたらよいのではないでしょうか。(男性 40代 江東区)
- 林業に興味があっても、都内の多摩で仕事ができると知る人は少ないのでは。自然の中で働くことに憧れる若者は多いと思うので、東京でできることをアピールするべきだと思う。(女性 40代 府中市)
(5)森林の管理・整備に関すること 43件
- 誰も手入れをせず放置状態で、陽が当たらずに倒れた木々の森林を見ると、とても残念な寂しい気持ちになります。どうにか手を入れて豊かな森になってほしいと願わずにはいられません。
多摩の森が生き生きとした森でいられるよう、私も協力できるところはしてみたいと思っています。身近なところでは、間伐材を利用した製品を利用する事かと思っています。(女性 40代 大田区)
- 資源としての森林と、癒しの場としての森林の両方を維持管理していく必要があると思います。(女性 50代 港区)
- 23区内に住んでいると、多摩産材について全く知らなかったので、興味もなかった。東京都は緑豊かなことをもっと都民に知らせてほしいし、楽しくボランティアができることがあれば参加し、大切なことをしっかり認識できるようになれば、その先には大変でも奉仕してみたいと思う気持ちが目覚めると思った。(女性 50代 葛飾区)
- 登山が趣味なので、奥多摩にはよく行きます。豊かな森林は活用することも大事だとは思いますが、そのまま残すことも大事だと思います。動植物の生態系に手を加えないという意味です。登山道の木道が整備され過ぎていると、便利だと思う半面、少し残念な気持ちになります。(女性 60代 練馬区)
(6)森林との触れ合い、イベントに関すること 33件
- 森林や林業、多摩産材について、今までほとんど考えたことはなかった。森林浴などをして森林や林業を考えるイベントなどがあるなら、参加したいです。(女性 20代 中野区)
- 東京の都心に住んでいる人が自然豊かな多摩地域に出かけやすいよう、バスツアー等もっと頻繁に組んでくださるといいと思います。(女性 40代 多摩市)
- TVなどで植林の様子を見るたび、一部の人のイベントになってはいけないと思っている。最近は、林業も効率化や後継者育成に力を入れているように思う。小さいうちから土や木に触れる機会を増やし、木のぬくもりや使い勝手など、理解できるイベントや啓発が必要だと思う。汚い・苦しいなど負のイメージが持たれないようにする必要があると思う。(女性 60代 府中市)
(7)木育に関すること 19件
- 東京にも豊かな自然があることがうれしいですし、大切に守っていきたいです。東京の森林や林業、多摩産材について、学校で学ぶだけではなく、親子や家族を対象とした様々な形の体験学習やイベントでの学習機会があればいいと思います。担い手が増え、森林に親しむ機会を都民が享受できることを期待します。都内から公共交通機関で行く際の交通費補助があると行きやすいです。ぜひ検討してください。(女性 40代 北区)
- 多摩産材、木の香り、ぬくもり。幼児のころからの体験学習が特に大事だと思います。おもちゃも木で作ってあったりしたら、感性が磨かれて自然の教育となると思います。ぜひとも広げてください。(女性 70歳以上 島しょ)