2023年02月13日
福祉保健局
都民等との協働による動物との共生推進拠点の整備検討会の報告を取りまとめました
都は、動物愛護相談センターについて、動物愛護管理施策を推進するために必要な機能を整えるとともに、都民等との協力等を視野に入れた利便性等も十分に考慮し、都民に開かれ、より親しみやすく身近な施設として機能強化を図ることとしています。
令和4年8月、「都民等との協働による動物との共生推進拠点の整備検討会」を設置し、学識経験者等により、他自治体や海外の施設の取組事例等を交えながら、その施設像及び機能について検討を行ってきました。
このたび、具体的な考え方やアイディアなどの意見を報告書として取りまとめましたので、お知らせします。
1 報告書の構成
- はじめに
- 検討の視点と検討項目
- 東京都の取組
- 他自治体・海外施設の整備事例
- 検討報告
- おわりに
- 参考資料
報告書全文は、東京都ホームページに掲載しています。
2 検討項目及び主な意見の概要
(別紙「報告書の概要」(PDF:224KB))
(1)動物福祉に配慮した飼養管理
- 動物の健康を維持する飼養環境を確保
- 動物の運動設備(ドッグラン等)を設置
- 動物本来の行動を発揮できる環境を提供
- 適正な動物福祉を啓発
(2)関係者等との協働促進(動物愛護に関心がある層に向けた取組)
- 動物愛護推進員と連携した講習会や動物教室の実施
- ボランティア団体との合同譲渡会を開催
- 動物の飼養が困難となるケースでは、地域の対応力向上に向けて社会福祉関係者と協働
- 動物の診療の支援等について獣医系大学との連携を推進
(3)都民に身近な施設になるための取組(動物愛護に関心が薄い層も含めた取組)
- 学校への出張授業や校外学習等の実施
- 飼い主の困り事を解決するヒントや専門家に関する情報を提供
- 災害時の動物の同行避難に関する公開講座等を実施
- 広告や動画配信等を活用し、効果的に情報発信
(4)新施設の整備と運営手法
- 敷地選定・施設コンセプト作成にまちづくりの視点を取り入れ
- 都市部の実情に応じた施設の機能分散等も検討
- 多目的ホールをイベントや災害発生時等の動物一時保管施設に活用
(5)その他
- 動物愛護に関する幅広い相談等を受け止める機関として、都民・関係者から信頼される存在へ
- 施設のイメージを「動物を助け、動物が楽しく暮らすための施設」に転換
3 動物との共生推進拠点のイメージ
報告書を踏まえ、動物との共生推進拠点のイメージをわかりやすくまとめました。
楽しみながら学べる場
- 動物の飼い方等を学べる機会の充実
- 子ども向け動物教室
- 飼い主向けしつけ講習会
- SNS等を活用した情報発信
- 学習や情報収集ができる開かれた施設
- ドッグラン等が利用できる身近な施設
- 動物を飼っていない人も気軽に立ち寄れるイベント等の開催
新しい飼い主への架け橋となる場
- 動物福祉に配慮した飼養環境
- 運動施設の整備等、犬や猫等の習性に応じた飼養管理
- 獣医系大学等の最新知見を活用した保護動物の治療、トレーニング等
- 新しい飼い主との出会いの機会の拡大
ボランティア等との協働の場
- 多目的ホール等の設備をボランティア活動に活用
- 災害発生時には、関係団体と協働し動物救援本部として活用
- ボランティア・関係者向けに研修会や交流会等を開催し地域における活動を支援
都民に開かれ、より親しみやすい施設として、都民、区市町村、ボランティア、獣医師会、獣医系大学等と協働し、人と動物との調和のとれた共生社会を実現
本件は「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略6 ダイバーシティ・共生社会戦略 動物と心豊かな生活を送るためのプロジェクト
問い合わせ先
福祉保健局健康安全部健康安全課
電話 03-5320-5889
Eメール S0000318(at)section.metro.tokyo.jp
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。
お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。 |