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報道発表資料  2023年03月13日  福祉保健局

食中毒の発生について
足立区内の医療機関で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和5年3月2日(木曜日)午前11時5分、足立区内の医療機関から足立区足立保健所に「入院患者約100名中複数名が下痢、おう吐等の症状を呈した。」旨、連絡があった。

調査結果

足立区足立保健所は、探知後直ちに調査を開始した。

  • 患者は当該医療機関の入院患者10名で、3月1日(水曜日)午後10時30分から同月2日(木曜日)午前6時00分にかけて、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈していた。
  • 当該医療機関の給食施設では、入院患者に朝食、昼食及び夕食の三食を提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が調理し提供した食事のみであった。
  • 患者5名のふん便から黄色ブドウ球菌を検出し、患者の症状は黄色ブドウ球菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性が見られた。
  • 3月1日(水曜日)の検食7検体から黄色ブドウ球菌を検出した。

決定

本日、足立区足立保健所は、以下の理由により、本件を3月1日(水曜日)に調理提供された食事を原因とする食中毒と断定した。

  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が調理し提供した食事以外にはなかった。
  • 患者5名のふん便から黄色ブドウ球菌を検出し、患者の症状は黄色ブドウ球菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性が見られた。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、3月10日(金曜日)から給食の提供を自粛しており、足立区は本日から4日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(3月13日午前9時00分現在)
発症日時 3月1日(水曜日)午後10時30分から
3月2日(木曜日)午前6時00分まで
症状 下痢、おう吐、発熱等
発症場所 病室
患者数 患者数10名
男:3名(54~84歳)、女:7名(53~94歳)
入院患者数 当該医療機関の入院者10名
(食中毒に由来するものではない)
診療医療機関数・受診者数 1か所10名(男3名、女7名)
原因食品 3月1日(水曜日)に調理提供された食事
病因物質 黄色ブドウ球菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業(集団給食)
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都足立区●●●●
営業者住所 東京都千代田区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 3月1日(水曜日)
朝食:ツナと野菜の炒め煮、漬物、焼きのり、ごはん、みそ汁
昼食:金目鯛のマヨネーズ焼き、エンドウのサラダ、ごはん、清汁
夕食:鶏肉のパン粉焼き、ジャーマンポテト、ごはん、牛乳、パイン
検査関係
(3月13日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌10検体(5検体黄色ブドウ球菌検出、4検体陰性、1検体検査中)
ノロウイルス10検体(10検体陰性)
従事者ふん便:細菌17検体(10検体陰性、7検体検査中)
ノロウイルス17検体(17検体陰性)
拭き取り検体:細菌21検体(2検体黄色ブドウ球菌検出、7検体陰性、12検体検査中)
ノロウイルス2検体(2検体陰性)
食品(検食):細菌19検体(7検体黄色ブドウ球菌検出、12検体検査中)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~3月12日まで 14件 110名 0名
(昨年同期) (21件) (42名) (0名)
本年3月中(12日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (5件) (5名) (0名)

※別紙 黄色ブドウ球菌について(PDF:167KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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