2023年03月23日
教育庁
都立高校生のオーストラリアへの派遣研修について
東京都教育委員会は、以下のとおり海外派遣等を実施しましたので、報告します。
1 目的
- 専門高校の学びに関連した海外での取組や技術を見聞し、自らの学びをよりよい社会づくりと結び付ける機会とする。
- 海外で体験及び見聞したことを、在籍校における課題解決的な学びに還元する。
2 実施期間
令和5年3月13日(月曜日)~3月20日(月曜日)
3 参加生徒
都立学校生 39人
- 都立葛西工業高等学校(3人)
- 都立工芸高等学校(7人)
- 都立中野工業高等学校(2人)
- 都立荒川工業高等学校(3人)
- 都立第三商業高等学校(3人)
- 都立芝商業高等学校(6人)
- 都立大田桜台高等学校(3人)
- 都立千早高等学校(3人)
- 都立園芸高等学校(3人)
- 都立農業高等学校(3人)
- 都立農芸高等学校(3人)
4 事前研修概要
- UAE派遣研修に参加した生徒との研究テーマ等に関する意見交換
- クイーンズランド州政府駐日事務所職員による講義
- 各学校の専門分野に関する研究テーマの設定、グループワーク、中間発表
5 主な訪問・視察先、活動内容
- 湿潤熱帯地域(世界遺産):環境配慮型ロープウェイ視察
- ラスティーズマーケット:地産地消に向けた取組を取材
- ロックリッジファーミング:AIテクノロジー活用農業視察
- フィッツロイ島:海洋環境保全活動視察
- ケアンズ博物館:ケアンズの歴史等に関する学習
- ニューマン・カトリック・カレッジ:授業体験、研究発表
水素燃料電池ワークショップ
農作物の出荷工場視察
現地校での授業体験
6 生徒の振り返り
- 世界遺産(自然遺産)の保全のためには、地域住民と海外からの観光客とが一体となって協力する必要がある。自分も環境保全につながる技術開発に取り組みたいと思った。(工業科)
- AI活用によりアボカドの箱詰め作業を効率化していたが、繊細な取扱いが必要なため、収穫は手作業だった。収穫をスマート化するためには様々な分野の技術や工夫が必要となる。自分の専門以外の分野について研究することも大切であると実感した。(工業科)
- アボリジニの人々が使用していた獣道をヨーロッパ人が活用して開拓した歴史、その後のプランテーションにおけるアボリジニの歴史など、歴史を学ぶことの大切さを改めて感じた。(工業科)
- 水素エネルギーへの投資コストは、短期的には大きいが、技術進歩により将来的には下がることが見込まれ、社会的意義も大きいので、ビジネスチャンスがあると感じた。(商業科)
- 環境配慮型ロープウェイの経営では、利益を研究費用にも活用することでツアーがより魅力的になり来訪者が更に増える、という好循環をつくりだしていて素晴らしいと思った。(商業科)
- AIや機械を活用したスマート農業は、農作業の効率化だけでなく、生産物を安全・迅速に消費者に届けることを可能にするとともに、環境への配慮にもつながっていることが分かった。(農業科)
- 市場では、見栄えの良くない作物も扱っていた。農家にとっては廃棄しないで済むという安心感があるとともに、社会的にも廃棄ロスの改善につながると思った。(農業科)
7 今後の予定
- 各学校での研修振り返りと校内発表
- 5月下旬 成果報告会
問い合わせ先
教育庁指導部指導企画課
電話 03-5320-6867
Eメール S9000020(at)section.metro.tokyo.jp
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。
お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。 |