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令和5年(2023年)5月12日更新

報道発表資料

恩賜上野動物園

「世界カワウソの日」関連企画を開催します

恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、カワウソ類に関する普及啓発や保全意識の向上を目的に制定された「世界カワウソの日」【注】に関連した企画を開催します。ぜひご参加ください。
【注】世界カワウソの日: World Otter Day。国際カワウソ保護基金(International Otter Survival Fund)が提唱。毎年5月の最終水曜日に開催される。令和5年は5月31日。

(1)“ウラのカオしおり”で知る、飼育員さんだけが知ってるコツメカワウソのウラのカオ

写真1
コツメカワウソ

当園では公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(以下「WWFジャパン」)と協力し、世界カワウソの日に合わせ、コツメカワウソの生態や習性と“ペット化”に潜むリスクをご紹介します。
上野動物園の職員だけが知るコツメカワウソのウラのカオをより多くの方に知ってもらうため、“ウラのカオしおり”を貼ったパネルを園内に設置します。
“ウラのカオしおり”にはコツメカワウソの生態や現状に関する情報が記されており、パネルからはがしてお持ち帰りいただけます。さらに、しおりがすべてはがされると、背景のパネルにもコツメカワウソに関する情報が現れるようになっています。このパネルは毎日変わり、最終日には7種類の情報がご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。

日時

令和5年5月25日(木曜日)~31日(水曜日) 各日13時00分~14時00分

場所

東園 動物慰霊碑横

対象

どなたでもご参加できます

※期間中、毎日105枚のしおりがパネルに貼られます。(おひとりにつき1枚、なくなり次第終了)
※イベントスタッフが記録撮影を行います。また、取材が入る可能性がございますので、予めご了承ください。

(2)講演会「東南アジアの野生動物を知る 特にカワウソ・トラ・テナガザルについて」

写真2
マレートラ

日本アジアカワウソ保全協会と共催で、マレーシアなどの野生動物を研究するバドゥルル・ムニール・モドゥ・ザイン氏から、カワウソ、トラ、テナガザルなどといった、私たちにもなじみが深い動物たちの現状についてお話しいただく講演会を開催します。また、日本アジアカワウソ保全協会のメンバーによるクイズ形式でのカワウソの解説や、基調講演をふまえた質疑応答なども予定しています。ぜひご応募ください。

日時

令和5年5月31日(水曜日) 14時00分~16時00分

場所

恩賜上野動物園管理事務所3階会議室(東京都台東区上野公園9-83)
※管理事務所は西園の管理エリアにあります。入場方法は参加者に別途ご案内します。

対象

どなたでもご参加できます
※内容は高校生以上を対象としています。
※中学生以下の方が参加される場合は、保護者の方もご同伴ください。

定員

60名 ※事前申込制

参加費

無料

講演内容

基調講演

「Conservation Genetics of the Selected Malaysian Mammals―マレーシアの哺乳類における保全遺伝学的研究」

【要旨】
マレーシアの熱帯雨林における哺乳類は多様性に富んでいます。いくつかの哺乳類は絶滅の危機に瀕している種もいれば、現在は注目されていない種もいますが、これからの調査で注目する必要があるでしょう。今回の講演では私が今まで取り組んできたマレー半島におけるカワウソの遺伝的研究についてお話しします。この講演には糞のDNAを使ったアプローチによるカワウソの分布についても含みます。分子生態学的研究を中心とした日本の科学者たちと共同で行っているカワウソ調査について説明する予定です。また、マレーシアの象徴的な動物であるマレートラの飼育下における動物福祉について、我々がこれまでに取り組んできたマラッカ動物園における断食期と給餌期の腸内細菌叢(さいきんそう)をメタバーコーディングで調べた研究についてもお話しします。最後に、私が取り組んできたマレーシアの霊長類に関する遺伝的研究とヒト-サル間の軋轢に関する研究について、現在の興味深い研究成果をお話しします。

講師紹介
  • バドゥルル・ムニール・モドゥ・ザイン氏
    (マレーシア国民大学理工学部生物学・生命工学科教授)

写真3

【バドゥルル氏プロフィール】
2001年アメリカ・ニューヨークのコロンビア大学にて博士号取得。分子分類学と霊長類学が専門。マレーシアの霊長類に関する研究に興味があり、そのほかにもカワウソ・ゾウ・トラなどのいくつかの動物も遺伝的な観点と野生動物との軋轢の観点から研究に取り組んでいる。

※講演は英語で行われますが、逐次通訳で進行します。

ディスカッション「世界のカワウソを知る」

世界にはさまざまなカワウソが生息しています。クイズ形式でのカワウソの解説や、基調講演をふまえた質疑応答など、カワウソについて詳しく知っていただけるディスカッションをおこないます。

コーディネーター紹介
  • 佐々木浩氏
    (筑紫女学園大学現代社会学部教授・博士(理学)・日本アジアカワウソ保全協会理事長)

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【佐々木氏プロフィール】
動物生態学を専門とし、イタチやカワウソに関する生態学・保全学の研究を行っている。動物愛護について福岡市と一緒に取り組み、最近では福岡県のワンヘルスの取組みへの協力もおこなっている。

パネラー紹介
  • バドゥルル・ムニール・モドゥ・ザイン氏
  • 和久大介氏
    (東京農業大学国際農業開発学科助教・博士(バイオセラピー学)・日本アジアカワウソ保全協会理事)

写真5

【和久氏プロフィール】
保全遺伝学が専門。ニホンカワウソの分子系統学的研究から始まり、現在はカワウソの保全遺伝学的研究に取り組んでいる。

  • 中木原まい氏
    (株式会社地域環境計画・日本アジアカワウソ保全協会事務局長)

【中木原氏プロフィール】
環境コンサルタントに勤務する傍ら、2012年よりマレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林保全にボランティアとして参加。2019年10月、IUCNカワウソ専門家グループのメンバーと共に日本アジアカワウソ保全協会を立ち上げる。2021年7月、協会事務局長に就任。

  • 大橋直哉
    (恩賜上野動物園 教育普及課長)

【大橋プロフィール】
日本大学農獣医学部畜産学科卒業。飼育係として、上野動物園では主に小獣館を、多摩動物公園では主にニホンコウノトリ、ニホンザル、コツメカワウソなどを担当。

応募方法

上野動物園公式ホームページ(東京ズーネット(外部サイトへリンク))の受付フォームからお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netおよび@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、上野動物園 教育普及係までご連絡ください。

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東京ズーネット

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問い合わせ先

上野動物園 教育普及係
電話 03-3828-5171(代表)
9時30分〜17時00分

締切

令和5年5月18日(木曜日)送信分まで有効

※応募はひとり1回に限ります。同じ応募者による複数の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
※応募者多数の場合は抽選とし、当落に関わらず5月24日(水曜日)までにお知らせします。
※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用いたします。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

その他

  • 順番や内容が変更になる場合もあります。
  • 講演会スタッフが記録撮影を行います。また、取材が入る可能性がありますので予めご了承ください。
  • 講演会実施後にアンケートを実施しますので、ご協力をお願いいたします。
  • 講演会の様子を録画し、後日アーカイブ配信する予定です。詳細は東京ズーネットでお知らせします。
  • 講演会の様子は、写真で記録し、個人が特定できないかたちで報告書などに使用する場合があります。

ご案内

恩賜上野動物園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週月曜日(祝日のときは、翌日)
5月15日(月曜日)、5月29日(月曜日)は開園

入園料

一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については上野動物園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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