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2023年05月17日 建設局, (公財)東京動物園協会
井の頭自然文化園(園長 金子美香子)では、2年連続でアムールヤマネコが生まれましたので、お知らせします。
2023年5月2日(火曜日)
4頭
不明
ミレ(3歳)
2020年4月30日 ソウル大公園(韓国)生まれ
2021年11月4日 井の頭自然文化園受入れ
タリ(3歳)
2020年4月14日 ソウル大公園(韓国)生まれ
2021年11月4日 井の頭自然文化園受入れ
巣箱の中のアムールヤマネコの子ども
(撮影日:2023年5月2日)
アムールヤマネコ「ミレ」
(撮影日:2023年4月23日)
井の頭自然文化園では、2000年8月からアムールヤマネコの飼育を開始し、展示と繁殖に取り組んできました。2014年3月にはアムールヤマネコでは初めての人工授精に成功し、2頭(1頭は死産)の子どもが誕生しています。その後、2021年11月に、希少動物の飼育下繁殖を促進させるため、東京都と友好都市提携を結んでいるソウル特別市からペアが寄贈され、2022年5月にはこのペアから4頭の子どもが誕生しました。これは、2006年以来16年ぶりの自然繁殖となりました。
そこで、今年も同じペアによるペアリングを実施したところ、2月に交尾を認め、5月2日朝の午前8時過ぎから10時半頃にかけて4頭の出産を確認しました。当園では2年連続で4頭のアムールヤマネコの誕生となります。
今回の繁殖で得られた知見は、ツシマヤマネコの保護増殖事業に役立つ成果です。
公開については決まり次第、井の頭自然文化園公式ホームページ(東京ズーネット)にてお知らせします。
井の頭自然文化園公式ホームページ
※公開に先立ち、子どもの様子をヤマネコ舎のライブモニターで流す予定です(子どもの状況により中止することがあります)。
12頭(オス4、メス4、不明4)※今回生まれた子どもを含みます。
※アムールヤマネコは東南アジアに広く分布するベンガルヤマネコの亜種です。
アムールヤマネコの中でも、長崎県の対馬のみに生息する地域個体群をツシマヤマネコと呼び、当園では上記のほかに、3頭(オス2、メス1)のツシマヤマネコを飼育しています。
5園館14頭(オス5、メス9)
アムールヤマネコ(食肉目 ネコ科)
(IUCNレッドリスト:LC(低懸念)、ワシントン条約附属書2)、東京都ズーストック種)
※「2)」の数字の正しい表記はローマ数字です。
Prionailurus bengalensis euptilurus
Leopard cat
中国東北部からシベリア東南部、朝鮮半島に広く分布
体長は25~45センチメートル、体重は3~7キログラム。山地、森林、低地まで生息環境はさまざまで、人里近くにも生息します。木登り、泳ぎがうまく、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など食性はバラエティーに富んでいます。北方の亜種は冬季に繁殖期を迎えますが、南方のものは通年繁殖とされます。63~70日の妊娠期間を経て、通常2~3頭出産します。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会井の頭自然文化園教育普及係 |
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