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報道発表資料  2023年05月23日  福祉保健局

食中毒の発生について
ボランティア事業で提供された弁当による食中毒

探知

令和5年5月15日(月曜日)午後1時30分、中野区役所職員から中野区保健所に、「5月14日(日曜日)にボランティア事業を利用した家族から連絡があり、4名中3名が下痢の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

中野区保健所は、探知後直ちに食中毒と感染症の両面から調査を開始した。

  • 患者はボランティア事業を利用した計16名で、5月14日(日曜日)午後2時30分から同月16日(火曜日)午前3時00分にかけて、下痢、腹痛等の症状を呈していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該ボランティア事業で5月14日(日曜日)昼に提供されたチキンカレー弁当のみであった。
  • チキンカレー弁当は、ボランティア団体の関係者が当日調理し提供していた。
  • 患者10名のふん便、調理従事者2名のふん便、残品3検体からウエルシュ菌を検出し、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の喫食から発症までの時間に一峰性が見られた。
  • 施設で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、中野区保健所は、以下の理由により、本件についてチキンカレー弁当を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者に共通する食事は、5月14日(日曜日)に提供されたチキンカレー弁当以外になかった。
  • 患者10名のふん便、調理従事者2名のふん便、残品3検体からウエルシュ菌を検出し、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の喫食から発症までの時間に一峰性が見られた。
  • 施設で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
発症関係
(5月23日午前11時00分現在)
発症日時 5月14日(日曜日)午後2時30分から
同月16日(火曜日)午前3時00分まで
症状 下痢、腹痛等
発症場所 自宅
患者数 患者数16名
男:11名(1~42歳)、女:5名(5~42歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所1名(男1名、女0名)
原因食品 チキンカレー弁当
病因物質 ウエルシュ菌

備考

喫食食品 チキンカレー、ご飯、福神漬け、切り干し大根、小松菜の塩ゆで
検査関係
(5月23日午前11時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌13検体(10検体ウエルシュ菌検出、1検体陰性、2検体検査中)
ノロウイルス13検体(11検体陰性、2検体検査中)
従事者ふん便:細菌5検体(2検体ウエルシュ菌検出、2検体陰性、1検体検査中)
ノロウイルス5検体(4検体陰性、1検体検査中)
食品(残品):細菌4検体(2検体ウエルシュ菌検出、1検体ウエルシュ菌及び黄色ブドウ球菌検出、1検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~5月22日まで 44件 342名 0名
(昨年同期) (45件) (153名) (0名)
本年5月中(22日まで)  3件  3名 0名
(昨年同期) (6件) (13名) (0名)

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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