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報道発表資料  2023年06月05日  教育庁

令和4年度「児童・生徒のインターネット利用状況調査」の結果について

東京都教育委員会では、表題の調査を実施し、結果をとりまとめましたのでお知らせいたします。

1 「児童・生徒のインターネット利用状況調査」の概要

(1)目的

インターネットの利用状況やトラブル被害を経験した都内公立学校児童・生徒の割合及びその内容、保護者の認識、学校対応等の現状を明らかにし、情報教育行政を進める上での基礎資料とするとともに、有害情報から子供を守るための情報教育等の推進を図るためのものである。

(2)調査対象校

区市町村立小学校 44校
区市町村立中学校 27校
都立中等教育学校 2校
都立高等学校 15校
都立特別支援学校 14校
102校

(3)対象人数

児童・生徒

都内公立学校児童・生徒の約1% 約12,000人

保護者

上記児童・生徒の保護者 約12,000人

調査対象校の管理職

(2)の調査対象校管理職 102人

(4)調査方法

Webアンケートフォームへの入力
※令和4年度の調査より調査方法を紙からWebアンケート形式に変更しました。

(5)調査内容

インターネットの利用状況及び利用目的等

(6)調査期間

令和4年10月下旬から令和4年12月上旬まで

2 調査報告書全文の掲載ページ

情報教育ポータルサイト「とうきょうの情報教育」

QRコードの画像

3 調査結果の概要

(1)ゲームに関する調査(児童・生徒)

ゲームでの課金状況について調査(27ページ~)

27.4%の児童・生徒がこれまでに課金の経験あり。そのうち、調査対象期間の4月から11月まで約8ヵ月では「1,000円~2,999円」(毎月約125円~375円)が最も多い。

27ページ~28ページ 「これまでの課金の有無(学校種別)」
学校種 ゲームでの課金の有無の割合(%)
ある ない
全体 27.4 72.6
小学校 23.7 76.3
中学校 31.9 68.1
高等学校 39.2 60.8
特別支援学校 19.5 80.5
29ページから30ページ「4月から11月までのゲームでの課金金額(学校種別)」
学校種 ゲームでの課金金額の割合(%)
999円以下 1,000円~2,999円 3,000円~4,999円 5,000円~9,999円 10,000円~49,999円 50,000円~99,999円 10万円以上 課金していない 無回答
全体 17.1 21.9 11.7 11.5 11.0 3.0 3.0 19.2 1.7
小学校 20.7 24.9 12.5 10.8 7.1 3.0 1.8 16.1 3.0
中学校 14.0 19.4 10.8 12.7 14.0 2.3 3.5 23.1 0.3
高等学校 11.7 17.3 11.7 12.3 17.2 4.4 5.4 19.4 0.5
特別支援学校 18.1 23.6 7.1 7.9 10.2 1.6 2.4 28.3 0.8

※百分率は小点第2位を四捨五入しているため、内訳合計が100%にならない場合がある。

(2)インターネット利用に関する調査(児童・生徒)

インターネット利用時のトラブルや嫌な思いの経験(115ページ~)

一定数の児童・生徒が「嫌な思いが『ある』と回答し、内容として「メールやSNSに書き込んだ文章が原因で友達とけんかになった」の回答が多い。

115ページ「インターネット利用時のトラブルや嫌な思いの経験の有無」
学校種 インターネット利用時のトラブルや嫌な思いの経験の有無の割合(%)
ある ない
全体 7.7 92.3
小学校 7.6 92.4
中学校 7.0 93.0
高等学校 8.2 91.8
特別支援学校 10.3 89.7
116ページ「トラブルや嫌な思いをした経験の内容(学校種別)」(複数回答可)
学校種 トラブルや嫌な思いをした経験の内容の割合(%)
メールやSNSに書き込んだ文章が原因で友だちとけんかになった グループ内や、誰もが見られるところで、自分の悪口や個人情報を書かれた 無料通話アプリなどのグループで仲間外れにされたり、勝手に退会させられたりした その他 無回答
全体 25.3 17.2 13.9 27.9 27.0
小学校 21.3 15.6 15.8 28.2 28.6
中学校 26.5 18.5 10.0 31.8 26.1
高等学校 35.3 21.0 10.9 21.0 25.2
特別支援学校 35.8 19.4 16.4 25.4 20.9

※複数回答のため、回答比率の合計が100.0%を超えた表記になっている。

(3)一日のインターネット利用時間の調査【新規調査】(児童・生徒)

児童・生徒の家でのインターネットの利用目的や時間を調査(11ページ~)

インターネットを利用して家で動画視聴する時間は、「1時間程度」が最も多い。
学習のために利用する時間については、「しない・ほとんどしない」が最も多い。

15ページ 一日のインターネット利用時間(動画)(学校種別)
学校種 一日のインターネット利用時間(動画)の割合(%)
1時間程度 2時間程度 3時間程度 4時間程度 5時間程度 6時間程度 6時間を超える 見ない・
ほとんど見ない
全体 34.6 20.5 10.9 5.0 2.9 1.7 4.5 19.9
小学校 35.3 17.5 8.3 4.0 2.6 1.7 3.7 26.8
中学校 35.9 25.8 13.4 5.9 2.3 0.9 4.0 11.8
高等学校 27.3 25.1 18.8 8.1 5.1 1.5 7.6 6.5
特別支援学校 36.8 17.1 9.5 4.5 4.3 5.8 8.3 13.7
17ページ 一日のインターネット利用時間(学習)(学校種別)
学校種 一日のインターネット利用時間(学習)の割合(%)
1時間程度 2時間程度 3時間程度 4時間程度 5時間程度 6時間程度 6時間を超える しない・
ほとんどしない
全体 36.0 8.1 2.9 1.3 0.8 0.3 1.1 49.5
小学校 37.3 8.4 3.0 1.4 1.0 0.4 1.2 47.3
中学校 38.4 7.7 2.3 1.1 0.3 0.1 0.5 49.7
高等学校 31.0 7.9 3.4 1.3 0.8 0.2 1.6 53.7
特別支援学校 23.2 7.1 2.2 1.5 0.5 0.8 2.2 62.6

(4)情報モラル教育の推進の課題(学校管理職)

学校での情報モラル教育の課題について調査(98ページ~)

学校が認識する情報モラル教育の課題は、「保護者との連携」が83.3%と最も多い。

98ページ 情報モラル教育の課題(学校種別)(複数回答可)
学校種 情報モラル教育の課題の割合(%)
教育課程への位置付け 日常的な指導 保護者との連携 教員の指導力 その他
全体 22.5 70.6 83.3 34.3 2.9
小学校 25.0 68.2 84.1 36.4 0.0
中学校 21.4 75.0 89.3 32.1 3.6
高等学校 12.5 68.8 68.8 31.3 12.5
特別支援学校 28.6 71.4 85.7 35.7 0.0

※複数回答のため、回答比率の合計が100.0%を超えた表記になっている。

4 まとめ

東京都教育委員会では、一人1台の学習者用端末の活用に向けて、平成27年度から実施している「SNS東京ルール」の取組の趣旨を学習者用の端末等にも適用し、「SNS学校ルール」の見直しについて引き続き啓発していきます。
また、4月から情報教育ポータルサイト「とうきょうの情報教育」に補助教材「GIGAワークブックとうきょう【注】」を公開し、学校での活用を促しています。
さらに、親子を対象とした情報モラル講演会を希望する学校で実施するなど、学校と保護者との連携を支援していきます。

【注】GIGAワークブックとうきょう(旧SNS東京ノート)
これまで学校で活用してきた補助教材「SNS東京ノート」を一人1台端末時代の教育現場に合わせ、情報活用の教材を追加し、アップデートした教材です。

  • 「ビギナー版」 (対象:小学校1・2・3年生)
  • 「スタンダード版」(対象:小学校4・5・6年生)
  • 「アドバンスド版」(対象:中学生・高校生)

※「アドバンスド版」はPDF版のみ公開中。電子版は令和6年度公開予定

教材の画像

問い合わせ先
教育庁総務部教育政策課
電話 03-5320-7867
Eメール kyoiku_ict_joho(at)section.metro.tokyo.jp
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。
お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。

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