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2023年06月12日 建設局, (公財)東京動物園協会
多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)から2007年に2ペアを預かって飼育を開始しました。その後、ペアの追加や交代を経て、現在も非公開での飼育繁殖を行っています。
今回は、2022年に当園で誕生したトキ4羽を、佐渡トキ保護センターへ移動します。
2023年6月15日(木曜日)
当園は2007年度から、トキ保護増殖事業計画に基づき、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅の危機の回避などを目的に分散飼育を受け入れ、昨年で15年連続繁殖に成功しています。
当園から佐渡トキ保護センターへ移動する幼鳥4羽は、今後の放鳥計画に組み込まれる予定です。
14羽(オス4、メス6、不明4)※今回移動する個体を含みます。
佐渡トキ保護センター、同野生復帰ステーション及び当園を含む5つの分散飼育地を合わせて、192羽のトキを飼育しています。(新潟県報道資料)
トキ(ペリカン目 トキ科)
(環境省レッドリスト:絶滅危惧1A類(CR)、国の特別天然記念物、国際保護鳥、東京都ズーストック種)
※「1A類」の数字の正しい表記はローマ数字です。
Nipponia nippon
Crested ibis
野生のトキは、20世紀初頭には中国や朝鮮半島、台湾、日本などの東アジア一帯やロシア東部に広く分布しており、決して珍しい鳥ではありませんでした。江戸時代の日本でも北海道から九州までほぼ全国に生息していました。しかし乱獲と生息環境の悪化により東アジア一帯で減少が進み、中国を除き一旦絶滅しました。その後の保護活動や野生復帰の取組みなどにより、現在では中国陝西省の洋県と寧陝県付近、韓国南東部、および新潟県佐渡付近にのみ、野生のトキが見られます。
水田や湿地、川など
一年中ほぼ同じ場所に生息し、非繁殖期には群れをつくって集団で生活します。ドジョウ、サワガニ、カエル、タニシ、昆虫など、もっぱら動物性のエサを食べます。
1月頃、首から背中がグレーの繁殖羽に変わり、ペアでの交尾が確認されるようになります。大木に小枝を組んだ直径60~80センチメートル程度の巣をつくり、3月頃には産卵を開始します。卵は1日おきに1個ずつ、合計3個から4個を産卵します。有精卵だった場合、孵化までの日数は28日ほど。孵化後約35~45日で巣立ちを迎えます。
問い合わせ先 (公財)東京動物園協会 多摩動物公園教育普及課 電話 042-591-1611(代表 ※17時00分まで) Eメール tama_kouhou(at)tzps.or.jp 建設局公園緑地部計画課 電話 03-5320-5374 Eメール S0000380(at)section.metro.tokyo.jp ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。 お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。 |
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