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報道発表資料  2023年06月19日  環境局

屋内におけるペロブスカイト太陽電池の有効性実証事業に関する協定の締結について

東京都はこのたび、IoTセンサーに搭載したペロブスカイト太陽電池の屋内における有効性の実証事業を開始いたします。
本実証事業の開始にあたり、東京都、株式会社エネコートテクノロジーズ及び株式会社マクニカは、本日6月19日(月曜日)、三者による協定を締結しましたので、お知らせいたします。

1 実証事業の内容

(1)目的

ペロブスカイト太陽電池を活用したIoTセンサーを5台設置し、室内のCO2濃度・温湿度・照度を計測。その際の、ペロブスカイト太陽電池の発電性能、耐久性、計測精度への影響等を検証。

(2)場所

東京都第二本庁舎 環境局 執務室内

(3)その他

実証結果は、公開予定

2 協定を締結する事業者

株式会社エネコートテクノロジーズ(ペロブスカイト太陽電池の開発企業)
株式会社マクニカ(センサーの開発企業)

3 実証事業の実施期間

令和6年5月31日まで

4 実証事業の役割分担

(1)東京都

  • 本実証事業の実施場所の提供
  • 本実証事業の総合調整及び発信

(2)株式会社エネコートテクノロジーズ

  • ペロブスカイト太陽電池の提供
  • ペロブスカイト太陽電池の発電性能等に関する検証
  • 本実証事業に関する報告及び発信

(3)株式会社マクニカ

  • ペロブスカイト太陽電池を搭載したセンサー及びシステムの提供並びにその計測
  • 本実証事業に関する報告及び発信

5 実証事業で使用する機器

写真
実証事業で使用する機器

サイズ

縦:88ミリメートル 横:151ミリメートル 高さ:25.5ミリメートル

センサー機能

CO2濃度、温湿度、照度

※使用する機器のサイズ・機能等は、令和5年6月19日時点のものであり、今後変更する事があります。

6 屋内光を活用したペロブスカイト太陽電池のメリット

  • 1)従来の屋内光用太陽電池(アモルファスシリコン)と比較し、発電能力が高い。
    →消費電力が大きい屋内機器への活用が可能
  • 2)屋内光での発電が可能になることにより、電源ケーブルや電池が不要になる。
    →設置場所の自由度向上、電池交換の手間の省略

7 ペロブスカイト太陽電池について(参考)

ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた次世代太陽電池です。シリコン系太陽電池に比べ

  • 1)「薄く軽くフレキシブル」である為、設置対象の場所の範囲が広がる
  • 2)製造技術開発によって大量生産、製造コストの低下の可能性が有る【注1】
  • 3)日本発の技術であるほか、主原料のヨウ素は、世界産出量の約30%が日本国内産である
  • 4)高照度(例:晴天時)だけなく低照度(例:屋内光)下でも相対的【注2】に高い発電効率を維持といった特徴を有し、シリコン系太陽電池に対して高い競争力が期待されています。

【注1】(株)エネコートテクノロジーズは、将来的にはRoll to Rollによる生産なども進めていきます。
【注2】主に屋内機器に用いられている薄膜型の太陽電池との比較で、約2~3倍の発電能力を有する。(株)エネコートテクノロジーズ調べ

問い合わせ先
環境局気候変動対策部計画課
電話 03-5388-3744

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