2023年09月04日　 総務局

令和4年度 東京都特別区普通会計決算の概要

1　総括

• 令和4年度の特別区の決算規模は、歳入が0.7％の増、歳出が1.4％の増となり（表1）、歳入、歳出ともに前年度の減から増に転じた。
• 決算収支では、実質収支が13.3％減の1,822億32百万円となり（表1）、昭和53年度以降45年連続して、全団体黒字となった。
• 財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、特別区財政調整交付金の増加などにより、1.9ポイント減の76.7％となった（表2）。
• 特別区の歳入構造は、景気動向に左右されやすく、物価上昇や金融資本市場の変動等の影響による今後の景気動向の不透明性を踏まえると、財政環境の先行きを見通すことは困難な状況にある。一方、歳出面では、新型コロナウイルス感染症が5類に位置付けられ、大きな転換点を迎える中、原油・原材料価格・物価高騰等対策、超高齢社会への対応、公共施設の老朽化対策など多岐に渡る課題に対する財政需要の増大が想定される。
• このような状況において、特別区が直面する行政課題に的確に対応し、安定的な行政サービスを実施していくため、引き続き不断の行財政改革に取り組むとともに、持続可能な財政運営を行っていくことが求められている。

（表1）決算規模及び収支

（単位：百万円、％） 区分 令和4年度 令和3年度 増減額 増減率 歳入総額 4,746,026 4,713,565 32,461 0.7 歳出総額 4,529,469 4,467,492 61,977 1.4 実質収支 182,232 210,100 -27,868 -13.3

（表2）財政指標の状況

（単位：％） 区分 令和4年度 令和3年度 対前年度比較 実質収支比率 7.2 8.6 -1.4 経常収支比率 76.7 78.6 -1.9

※各比率は、特別区の加重平均である。

（表3）将来にわたる財政負担の状況

（単位：百万円、％） 区分 令和4年度 令和3年度 増減額 増減率 地方債現在高　A 442,165 460,973 -18,808 -4.1 債務負担行為翌年度 以降支出予定額　B 676,889 677,231 -342 -0.1 積立金現在高　C 2,478,470 2,259,085 219,385 9.7 将来にわたる財政負担 A+B-C -1,359,416 -1,120,881 -238,535 -21.3 対標準財政規模比 -53.6 -45.8 - -

※本内容は、総務省の「地方財政状況調査」による調査結果を基に都が作成したものである。
※増減については、特段の記載がない限り、前年度数値と比較している。
※各表及びグラフの計数は、原則として表示単位未満を四捨五入し、端数整理をしていないため、合計額、差引額等と一致しない場合がある。
※各表の「増減額」「増減率」「構成比」の数値は、千円単位の決算数値を基に算出したものである。

※別添　「令和4年度 東京都特別区普通会計決算の概要」（PDF：649KB）

問い合わせ先 総務局行政部区政課 電話　03-5388-2426