2023年09月22日　 産業労働局

東京都中小企業の景況
令和5年9月調査

都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

8月の景況

業況：わずかに下向く
見通し：弱含みで推移

• 8月の都内中小企業の業況DI（業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-27（前月-24）とわずかに下向いた。今後3か月間（9～11月）の業況見通しDI（当月（8月）に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-20（前月-17）と弱含みで推移した。
• 業種別の業況DIをみると、小売業（-31→-40）は9ポイント減少、卸売業（-23→-29）は6ポイント減少しともに悪化した。製造業（-27→-26）とサービス業（-16→-15）はともにほぼ横ばいで推移した。
• 前年同月比売上高DI（-15→-18）は3ポイント減少しわずかに悪化した。業種別にみると、製造業（-18→-23）と卸売業（-10→-15）はともに5ポイント減少、小売業（-26→-30）は4ポイント減少しそれぞれやや悪化した。サービス業（-8→-7）はほぼ横ばいで推移した。
• 業種別の業況見通しDIをみると、製造業（-19→-25）は6ポイント減少し悪化した。サービス業（-13→-18）は5ポイント減少しやや悪化、小売業（-18→-21）は3ポイント減少しわずかに悪化した。卸売業（-18→-17）はほぼ横ばいで推移した。

業況DI・業況見通しDI（全体）

（季節調整済DI）

付帯調査

東京都中小企業収益動向調査　令和4年度の収益動向と令和5年度の収益見通し

令和4年度の売上高の状況

令和3年度と比較した令和4年度の売上高の状況は、増加した企業が51.4％、減少した企業が48.7％。

令和4年度の経常利益の状況

令和3年度と比較した令和4年度の経常利益の状況は、増加した企業が24.0％、減少した企業が44.1％。

令和4年度の採算状況

令和4年度の採算状況は、黒字企業が38.1％、赤字企業が37.1％。

事業活動におけるコストの変動

コストの変化（前年同月比）

前年同月と比較した2023年（令和5年）8月の生産や販売、サービス提供に要するコストの変化を全体でみると、「増加」が53.9％（前回調査60.6％）、「変化なし」が35.0％（同29.8％）、「減少」が7.3％（同5.3％）。

コスト増加の最大の要因

生産や販売、サービス提供に要するコスト増加の最大の要因を全体でみると、「原材料価格」が49.3％（前回調査49.0％）、「エネルギー価格」が23.7％（同17.9％）、「人件費」が16.6％（同20.8％）、「為替の変動」が7.5％（同8.0％）。

調査の概要

1　調査目的

毎月の景気動向（業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測）の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。

2　調査方法

郵送による配布、郵送による回収及びインターネット回答（毎月）

3　調査機関

産業労働局商工部調整課

4　回収期間

令和5年9月1日～令和5年9月8日

5　調査規模

対象企業　3,875企業
（内訳）
製造業　1,125企業
卸売業　875企業
小売業　875企業
サービス業　1,000企業

6　回答状況

回答企業数（回答率）　1,228企業（31.7％）

（業種別）
製造業　327企業（29.1％）
卸売業　331企業（37.8％）
小売業　261企業（29.8％）
サービス業　309企業（30.9％）
（規模別）
小規模　610企業（33.8％）
中小規模　236企業（32.5％）
中規模　224企業（33.4％）
大規模　153企業（32.3％）
規模不明　5企業（2.5％）

全文掲載ホームページ

問い合わせ先 産業労働局商工部調整課 電話　03-5320-4639