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2023年10月31日 政策企画局
東京都は、こども達の東京に関する知識を深め、都政への理解を促進していく取り組みとして、毎月1回「広報東京都こども版」を配信しています。11月号の特集では、東京の伝統工芸品を紹介します。東京で長い歴史と伝統があり、伝統的な材料を使い、受け継がれてきた技術で作り上げる工芸品を東京都は「東京都伝統工芸品」として認定しています。2023年1月には「東京手彫り印章」が加わり、その数は42になりました。職人が一つひとつ、心を込めて丁寧な手仕事で生み出す伝統工芸品の世界をご紹介します。
色付けしたガラスの器をカットして美しい文様をつける「江戸切子」は、1834年に加賀屋久兵衛という人がガラスの表面に文様をつけたのが始まりと言われています。江戸切子のグラスを手に持つと、カットされた繊細な文様が華やかに輝きます。そんな江戸切子は、どうやって作られるのか。その製造工程を、画像付きで説明します。
また、江戸切子協同組合の代表理事である篠崎英明さんから、職人の道に進んだ際の話なども伺いました。今の江戸切子は、ほとんどが透明度の高い「クリスタルガラス」で、より繊細で細かい装飾をつけられるようになり、さまざまな個性と技術を持った職人さんの手によって多様な作品が作られているとのこと。篠崎さんもご自身でなければできない作品作りをしていきたいそうです。
江戸切子は赤や青が基本の色だが、さらに表現の幅を広げようと黒い切子も登場。(提供=江戸切子協同組合)
和服用の絹の布を、濃淡をつけずに端から端まで均一に染め上げるのが「東京無地染」です。江戸時代以前は草木染など自然の染料でしたが、明治以降海外から化学染料が入ってきました。職人は基本となる3色の染料を混ぜ合わせ、生み出す色彩はなんと180種類。染料の濃度やつけ込む時間を調整し、オーダーの色にぴたりと合わせるのが職人技です。
江東区にある東京無地染工房の近藤良治さんを取材し、東京無地染めの工程を教えていただきました。近藤さんは、反物のほかにストールや手ぬぐい、ブックカバーなどの新作にも取り組み、東京無地染を残していくためにも時代に合った物作りをしているそうです。次の世代に技術も継承できるよう、さらにいろいろな取り組みもしていきたいと語ってくださいました。
約3万2000年前の旧石器時代から江戸時代にかけてのさまざまな遺跡の調査成果を保存・展示している東京都立埋蔵文化財調査センターを取材しました。令和5年度の企画展示では、石器や土器などがたくさん。他の施設ではなかなかないことですが、ここでは本物の土器に触れることができるコーナーもあります!
東京を代表する寄席の一つ「浅草園芸ホール」を取材。文化芸能の中心であった浅草の歴史を紐解きながら、東京の笑いの聖地「浅草」を次の世代に伝えたいと願う、寄席の経営者である「席亭(せきてい)」の松倉由幸さんに話を伺いました。寄席は決して大人だけの場所ではなく、老若男女、皆で笑って楽しめる場所であるとのこと。
寄席の魅力がたっぷり詰まった記事を読んでみんなで寄席に行ってみませんか?
「広報東京都こども版」は毎月更新するWEB版のほか、年5回、WEB版をダイジェストにしたA2サイズの壁新聞を掲示頂くことで、こども達に広く都政情報を届けています。
11月号ではこの壁新聞を都内の小学校、児童館、図書館等、2,400カ所に送付いたします。壁新聞はWEBからも閲覧できますので、WEB版とあわせてご覧ください。(10月31日公開予定)
「広報東京都こども版」は、主に小学校4~6年生、保護者を対象に、都の施策や事業などの中からテーマを定め、こども達にとって身近な話題を交え解説しています。
広報東京都こども版がこども達の「なぜ?」や「なに?」を刺激することで、こども達自身でさまざまなことを自発的に考え、発信していくことを目指しています。
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