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2023年12月25日 生活文化スポーツ局
東京都は警視庁と共に、痴漢被害のない社会の実現を目指し、様々な取組に着手しています。
その一環として、都内の痴漢被害の実態及びその傾向を把握し、具体的な対策につなげるため、都として初の大規模な調査(被害者に加えて目撃者等の第三者まで対象)を実施しました。
この度、結果を取りまとめましたので、お知らせします。
痴漢被害にあったことがある 約30%
小学生~大学生まで 約76%
朝の通勤・通学時間帯 約54%
時期 | 6~7月(軽装になる時期)、4~5月(新学期・新年度) |
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混雑状況 | 混雑状況が高くなるほど被害が多い(身動きできない状況では減少) |
車両の位置 | 改札・階段等に近い車両 |
車両内の位置 | ドア付近、ドアとドアの間のスペース |
その他 | 1人で乗車している、制服を着用している 等 |
被害者 | ・被害者の4割は「我慢した・何もできなかった」 ・被害者の6割は、痴漢被害直後に誰にも連絡などしていない |
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目撃者 | ・目撃者の5割強が、痴漢被害を目撃した際に行動 ・行動しなかった理由の3割弱が、「確証が持てなかった」 ・目撃者が行動する場合、痴漢被害の9割超が止まる |
2,219名(電車内2,010名、駅構内209名)
東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~39歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢にあったことがある方
1,354名(電車内1,042名、駅構内312名)
東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~69歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢を目撃または痴漢の現場に居合わせたことのある方
痴漢被害状況、被害時の心情、対応等に関する詳細な把握
WEB調査(被害者調査)に協力いただい方から 20名
痴漢被害の相談・支援状況、被害防止対策等の把握
東京都内の相談支援機関、学校、鉄道事業者 8機関
調査設計、調査内容、分析等に関する確認・助言
氏名 | 所属・役職 |
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斉藤章佳氏 | 大船榎本クリニック精神保健福祉部長 |
齋藤梓氏 | 上智大学総合人間科学部心理学科准教授 |
島田貴仁氏 | 科学警察研究所犯罪行動科学部室長 |
「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」、「アンケート調査報告書」、「ヒアリング調査報告書」等は、都民安全推進部のホームページに掲載
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略8 安全・安心まちづくり戦略「自らのまちを自らで守る地域活動活性化プロジェクト」
問い合わせ先 生活文化スポーツ局都民安全推進部治安対策課 電話 03–5388-2828 |
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